星の瞳のシルエット。 星の瞳のシルエット10巻(最終回)ネタバレと感想!結末はどうなる?

りぼん展に行ってきたので、夢中になった漫画作品『星の瞳のシルエット』について語ってみました。

星の瞳のシルエット

『星の瞳のシルエット』の人気 かつて、 少女漫画誌りぼんで人気No. 1だった『星の瞳のシルエット』。 連載開始時にはアラサー、 生まれてない。 どれくらい人気だったかというと、当初は 『200万乙女のバイブル』というキャッチコピーが、途中から 『250万乙女のバイブル』に変わるほど。 ちなみに、男性読者も多かったらしい。 連載期間3年半・コミックス10巻分という長編で、主人公たちの中学2年生〜高校2年生が描かれ、更には別冊の番外編で高校3年生〜大学4年生が描かれている。 何が面白いって、主要登場人物たちの成長だけでなく、 作者の絵の成長が見られるのが面白い。 1巻と10巻では絵柄が全く違う。 正直、デビュー当初から今作の中盤あたりまではあまり作者の絵は上手ではない。 だからこそ、 ストーリーで売れている漫画なのだとも言える。 (ちなみに、今作後半以降は他の作品でも作画は安定している。 ) 『星の瞳のシルエット』のストーリー 主人公は沢渡香澄という真面目で可愛らしい、普通の女の子。 相手役の男の子は久住智史、勉強も家事もできる優しい男の子。 他にも二人を取り巻く友人たち。 グループ交際って感じよね。 メガネっ子の沙樹、ミーハーな真理子、プレイボーイの司。 高校から合流するおケイ、日野くんもそれぞれ物語で重要な立ち位置。 みんなキャラが立っていて それぞれが代わる代わる主役になる。 ストーリー自体は 王道の恋愛漫画で、最後の最後で 登場人物全員カップル成立して ハッピーエンド。 (おケイは大学編でだけど…。 ) しかし恋愛に友情物語が絡んでくるもんだからまぁ こじれるこじれる。 そしてあんなに 三角関係・四角関係が複雑に絡み合っていたのに、御都合主義かのように 最終回で綺麗にカップルが成立する。 香澄と久住くんなんて、最初から両思いだったのに10巻分かかってようやく結ばれるのである。 当時の読者たちよ、 よく3年半も待てたな? 「真理子と同じ人を好きになってしまった。 友達のことも大切だから自分の気持ちは押し殺さなくてはいけない。 」 香澄は優しく真面目なので、自分の気持ちに蓋をしてしまうのだ。 いよいよ久住くんに告られた場面でも自分に嘘をついて久住くんをフった上、真理子に 「私は失恋したからチャンスだよ!」とか言っちゃう。 そんなお人好しどこにおんの…ヒロインってどうしてこんなに優しすぎるの…。 本当にもどかしい。 やきもきさせられた。 そしてその気持ちに気づいて板挟みになる沙希や司。 (でも決して『あんたら両思いだよ!』とは漏らさない…。 ) おケイは久住くん狙ったり司狙ったり。 司はプレイボーイかと思いきや香澄ちゃん追いかけて同じ高校に進学したり。 沙樹はそんな司が好きだし。 全10巻分、 こじれてこじれてこじれまくる。 女の友情も一度 思いっきりぶっ壊れる。 爽やかなイラストで、可愛らしい女の子たちが出てくるのに案外こじれ方が泥沼。 リアル。 中でもストーリーを一番リアルにしてくれるのが 真理子というキャラ。 女の子らしく、小柄でくるくるヘアが可愛くて、ミーハーでキャーキャーうるさくて。 そして ワガママで幼稚、嫉妬深く自分勝手。 自分の気持ちを押し付けて相手の気持ちは考えない。 最初読んだときは本当にイライラした。 でもこういうキャラが 一番人間臭くて、リアルで、一番私たちに近い。 そんな真理子だから、読者たちは真理子より香澄を応援したくなる。 でも沙樹からしたらどちらも親友だから応援したい…板挟み…。 あぁ、とにかくこの物語はもどかしいの一言に尽きる。 そしてそんな真理子にいつでも優しい日野くん。 日野くんほんといい人すぎるから一番幸せになってほしい…。 香澄だけじゃなく、他のキャラの家を出るシーンから物語は始まっている。 沙樹と司が幼馴染らしく、隣同士のドアから同時に「いってきまーすっ!」。 沙樹なんかお約束中のお約束、 食パンくわえてるからね。 本当に昭和感ある。 怪我してお姫様抱っことか、高熱で倒れたとか、ハンカチで怪我の手当をしてハンカチ返さなきゃとか。 お互いの家に電話かけて親兄弟が取り次ぐってシーンも多い。 でも、恋愛だけは 今も30年前も同じなのだ。 『星の瞳のシルエット』は実は再会の物語でもあるのだが、今みたいにSNSやLINEでパッと相手を見つけて繋がれることはない。 何年も経ってから、ラジオのペンネームで相手に気がつく。 そんな奇跡みたいな恋愛が、この少女漫画の中にキラキラと息づいている。 なのに、いざ蓋を開けて見たら、友情と恋愛の狭間で嫉妬や不安で揺れ動いて思うようにハッピーエンドに行き着かない。 今みたいに簡単に繋がらないもどかしさと、 今も変わらない感情のもどかしさ。 もどかしさが 絶妙な焦らしとなって、10巻分一気に読み返してしまう。 番外編『ENGAGE』シリーズ 全10巻だけでなく、その後を描いた 番外編『ENGAGE』シリーズは『星の瞳のシルエット』を語る上では欠かせない。 1989年に連載が終了した後、1991年に 『番外編 ENGAGE』 、1996年に 『番外編 ENGAGE II』が発表され、単行本になっている。 それぞれ香澄たちが大学1年の頃の物語で、香澄に一目惚れする新キャラ・遠野行(ゆき)くんというキャラ目線で描かれた物語。 そして、あんなにウブだった香澄と久住くんが「香澄!」「智史!」って呼び捨てで呼び合うようになってて読者たちがビックリする物語。 付き合って2年経てばね、2人もそれなりに大人になるよね…。 というその空白の2年の間の話が、 『番外編 ENGAGE 0』(2015年)では高校3年の卒業式までが描かれている。 呼び捨てで呼び合って照れるところとかね。 あああむずがゆいいいい!!! そして、 『番外編 ENGAGE III』(2016年)では大学2年の沙樹と司の話が発表されている。 しかし、この0とIIIは電子書籍でしか読むことができなかった。 ファン失格。 りぼん60周年を記念し、描き下ろし盛りだくさんで発売された。 先ほどの『ENGAGE』シリーズ0とIIIに加え、描き下ろし作品と3作が収録されている。 私歓喜。 しかも、3作とも『ENGAGE』。 全カップルのその後。 ありがとう御都合主義!! IVでは大学2年の真理子と日野くん、Vでは大学4年の香澄と久住くん、VIでは同じく大学4年のおケイと行くん。 かつての泥沼とは打って変わって、それぞれ大人になったキャラたちのその後が爽やか〜に描かれている。 Amazonのレビューはぶっちゃけ散々なんだけど、当時胸をざわざわさせながら読んだ私たちが 「よかったねぇ…」とほっこりしながら読む後日談って感じ。 ドラマでもアニメでもさ、私は最終回後のちょっとした未来って覗きたい派。 エンディングの後にサラッと流してくれるやつ最高。 あれを各キャラごとに丁寧にやってくれた感じ。 中身などいらん。 ハッピーエンドをもう一声ハッピーエンドにしてくれてる続編。 何より30年越しの後日談ってところも含めて、こちらもいろいろな思いが高まる。 そうよ私は懐古厨。 (私はリアルタイムで読んでないので15年ぶりくらいなんだけども…。 ) 真理子が大人になって、本当に可愛らしく彼氏を愛する乙女になっていて私は嬉しい。 柊あおいの魅力 『星の瞳のシルエット』の次が 『耳をすませば』だったのだが、後にジブリ作品になっておきながら原作は4回で連載終了してしまっている。 (こちらも後日談としてもう1冊単行本になっている) ジブリ作品とはまた一味違うのでおすすめ。 私は映画の聖司くんも原作の聖司くんも好きだ。 杉村も好きだ。 そしてその次のもう一つの長編連載、 『銀色のハーモニ』。 こちらは本当に爽やかで素敵な恋愛漫画なので是非おすすめしたい。 私の柊あおいは『銀色のハーモニー』からでした。 ピアノの上手い男子・海くんマジイケメン。 主人公の琴子も本当に可愛い。 こちらももちろん両思いながらも最後の最後でようやく恋が成就。 柊あおいはこのパターンです。 是非、 このもどかしさを、 元祖「ムズキュン」を楽しんでみてほしい。

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『星の瞳のシルエット』が面白い!名作少女漫画の魅力を全巻ネタバレ紹介!

星の瞳のシルエット

香澄は腹黒い? リアルタイムで星の瞳のシルエットを読んでいたとき、私は小学生でした。 深く考えることなく香澄に肩入れし、真理子の身勝手さに憤っていたものです。 その後、人生の悲喜こもごもを味わい、現在では乙女といえない(いってはいけない)年齢に。 すると、同じ漫画を読んでいるにも関わらず、自分に起こる「ある変化」に気づきました。 香澄は優しく、賢く、控えめ、いわゆる優等生タイプですね。 久住くんが好きなのに、親友のために自分の気持ちを抑える。 真理子にひどいことをいわれても、非はすべて自分にあると謙虚に反省する。 いつも自分ではない、誰かのことを優先にする見事な天使ぶりです。 ところが…… よくみると、香澄には案外腹黒い面がみられたのです。 香澄がうざい【その1】修学旅行の写真 真理子に頼まれ、香澄は中学校の修学旅行先で久住くんを隠し撮りします。 ところが正面アップのベストショットは自分用。 真理子には横顔のスナップ写真を渡しました。 心の中でごめんと謝っていますから一応、罪の意識はあるのでしょう。 帽子が飛ばないようにちゃんと押さえてたね! そのとき、心では真理子「だけは」選ばないでと叫んでいます。 驚くことにその数日前、真理子にチャンスは十分あるからがんばれと応援していました。 恐るべし二面性。 香澄がうざい【その3】卒業式での逆ギレ もしかしたら香澄も久住くんが好きなのでは? うすうす勘づいた真理子は中学校の卒業式当日、意を決して香澄に直接問いかけます。 爽やかな笑顔でさらりと否定する香澄。 ところが、そのセリフを久住くんに聞かれたとわかった途端 やだー 雄叫び発生。 別人のような豹変ぶりです。 真理子を差し置いて、久住くんと結ばれるつもりはないんですよね? それなら久住くんに聞かれても、それが誤解であっても問題ないのでは? ところが、ショックを受けて逆ギレする。 …ということは 隠れ両想いを期待していた!? 心のどこかで、香澄は久住くんに想われている予感があったのでしょう。 そしておそらく、久住くんも自分の好意に気づいていると感じていた。 ところが、久住くんに特別な感情はないと誤解されてしまったら… 久住くんが、自分への想いを消してしまうかもしれない!! 香澄はそれが不安だったのかもしれません。 真理子との仲を壊さないようにしつつ、久住くんとは想い合っていたい。 プラス真理子を選んじゃいやよ!と、心の中で叫ぶ。 香澄がうざい【その4】告白そそのかし 同じ高校に進学した久住くんと香澄は、いろいろあって部活動が一緒になります。 その合宿先で久住くんから愛の告白を受けますが、真理子を思う香澄は応じられません。 しばらくして自分は久住くんに失恋したからと嘘をつき、真理子に告白をすすめます。 この場面は何度読んでも違和感がありますね。 結果として真理子は久住くんと付き合うことになり、香澄との仲も復活します。 けれど結局は苦しみ傷ついた末、別れてしまう2人。 気になるのはその後です。 香澄は久住くんから、もう自分に嘘はつかないと言われます。 そのとき香澄は、 久住くんがまだ自分を好きでいてくれるのかと密かに期待しています。 自分が引っ掻き回したという自覚は、どうやらないようですね。 香澄が偽善者に見えるのは、こういうところかもしれません。 真面目で誠実な一方、ややナルシストな一面も? 星の瞳のシルエットは香澄がうざい?嫌いな点「あるある」|まとめ 以上が 『星の瞳のシルエット』で、香澄にイライラしたり違和感を覚えたりした点でした。 それにもとづいた言動が、あの優等生な姿です。 でも本音としては真理子に遠慮することなく、自分の想いを貫きたかったのではないでしょうか。 それで抑圧された部分が、あのようなうざい形で顕れてきたのだと考えられます。 それにしても…… かつて崇拝したキャラをここまでディスる!? 結論。

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星の瞳のシルエットの今更ながらの感想。同じ気持ちの方いらっしゃい...

星の瞳のシルエット

主人公の沢渡香澄はちょっぴりおっちょこちょいの中学2年生。 しっかり者の泉沙樹、スイーツ大好きガールの森下真理子といつも一緒に過ごしています。 ある日のこと、真理子に好きな人ができたと打ち明けられ、香澄はいつもポケットに忍ばせている水晶のかけらに思いを馳せます。 幼い夏の夜、すすき野原で出会った男の子は、目を輝かせながら星の話をする印象的な少年でした。 彼が拾って香澄にくれた「星のかけら」は、名前も知らない彼との思い出を偲ぶ宝物なのです。 放課後、幼馴染の白石司に貸している虎の巻(教科書の副読本)を回収しに行く沙樹に付き合って弓道場を訪れた香澄は、雑巾に足を滑らせて、鞄を放り出してしまいます。 鞄を拾ってくれた男子の笑顔にどきっとしたものの、なんとその彼が真理子の片思いの相手・久住智史であるとわかり、ちょっとがっかり。 ところが、智史の方は香澄に好印象を抱いたらしく、しっかり名前を覚えてたびたび話しかけてくるようになったのです。 嬉しく思う反面、真理子の気持ちを知っている香澄は、自分の気持ちにブレーキをかけますが、彼を知れば知るほど、気持ちが傾いていくのを感じて戸惑うのでした。 ある晩、勉強も手につかず、ラジオを聞きながらぼんやり星のかけらを弄んでいると、「すすき野原の男の子」から「シリウスの星のかけらの女の子」へ宛てたメッセージが読み上げられたのです。 「星がたり」という曲へのリクエストとともに、一言謝りたいと。 実はすすき野原の男の子とはその年の冬に同じ場所で再会していたのですが、その時の事はいい思い出にならず、時折後悔に似た思いで夢に見るほどでした。 彼に会いたい気持ちが募る香澄は、ラジオ局に連絡し、DJの菅野に相談しました。 彼女はリクエストハガキを探してくれたのですが、なんと差出人の名前も住所も書いてなかったのです。 なんとか彼に今でも星のかけらを大切にしていることを伝えたい香澄に、沙樹はあっさり的確なアドバイスをしてくれました。 同じように、ラジオでメッセージを流せば良いと。 そのアイディアに飛びつき、DJ菅野にメッセージを託したのですが、なんと放送当日の朝、アクシデント発生! 寝坊した香澄は人にぶつかりながらもなんとか教室に駆け込んだのですが、星のかけらを落としてしまったようなのです……! 友達の好きな人と知りつつ惹かれてしまうのは、相手が魅力的な人ならば仕方がないことかもしれません。 思うだけなら自由、と心に秘めておけるものならばドラマは生まれません。 また、自分は秘するつもりでも、相手がまっすぐ自分に好意を向けてきた場合は……? 中学生という多感な時期に始まる彼らの恋模様は純粋で、今読んでも褪せることなく共感できます。 宝物をなくしてしまった香澄、どうなる次巻?! ボブ・カットの真相【2巻・ネタバレ注意】 香澄の様子がおかしいことに気づいた沙樹と真理子は、事情を聞いて唖然。 放送を止めようとラジオ局に電話をしますが、DJ菅野は不在で、今日の放送は録音されているものを流す予定とのこと。 放送が止められないなら、とにかく星のかけらを見つけようと3人でどぶさらいまでして探しますが、日が暮れても見つかりません。 結局DJ菅野の番組の放送は止められず、なくしてしまったものを持っている、と心ならずも本当のことではなくなってしまったメッセージが読み上げられるのを聞いていられずにラジオのスイッチを切る香澄でした。 そんな彼女の宝物は、意外な人物の手にありました。 あの日、香澄とぶつかったヒゲの男性が拾っていたのです。 そして、彼はなんと、智史のお父さんだったのです。 持ち主は自分と同じ学校のボブカットの元気で明るい女子生徒だと言われたものの、父のイメージする香澄と智史の中の香澄のイメージが重なりません。 一方、落ち込んで外にも出ない香澄を呼び出した沙樹と真理子は、沙樹の家でささやかなお茶会を開きました。 親友たちの温かい励ましに、ショックが薄らいできたところへ、隣に住む司が智史を連れて乱入!急遽5人前の食事を作る羽目になったクッキングクラブの女子3人ですが、手際の悪いことこの上なし。 もたもたしている彼女たちを見ていられなくなった智史は、ささっとパスタを作り上げ、意外な一面を見せることに。 春休み最終日、まだ落ち込みから回復できない香澄は、散歩に出た先で智史にばったり。 つくしを摘みに来たという彼につきあい、のどかな時間を楽しみます。 ふとした話の流れから、智史が5年前に母を亡くし、父子家庭であることを知った香澄は、現状を受け入れて、明るく前を向いている彼に強く惹かれる自分を自覚するのでした。 一夜明けて新学期。 無邪気に浮かれる真理子から、彼女と智史が同じクラスで、自分は司・沙樹と同じクラスであると知らされ、軽く落ち込む香澄でしたが、智史のひたむきさに心を沿わせるように、自分も前向きに頑張ろうと思うのでした。 修学旅行、中間テストと1学期の行事が進んでいく中、ふとしたきっかけで香澄の髪型がボブカットだと知った智史は、香澄が父が拾った水晶の持ち主だと確信。 何度か渡そうと切り出しかねている様子に、香澄の方が落ち着きません。 ようやく弓道場に早朝練習に来た智史を2人きりで話せるチャンスがあり、智史は黙って星のかけらの入った水晶を香澄に渡します。 思いがけず自分の手に戻った宝物に、涙を隠さない彼女。 そんな香澄を見つめる智史の眼差しは優しくて……。 ある日香澄にラブレターが届きました。 二階堂という男子生徒から告白された香澄ですが、その告白の現場となった図書室に智史も居合わせていることに気づきプチパニック。 頭に血が上ったせいか、立ちくらみをおこして倒れてしまいます。 そんな彼女を智史がお姫様抱っこして保健室へ連れて行こうとする顛末には、250万乙女もヒートアップ! 告白の行方はいかに? 告白騒ぎがひと段落するのもつかの間、受験生の夏がやってきました。 補習や模試で勉強三昧の日々ですが、成績優秀な智史は洗濯の合間に手紙の返事を書くという余裕っぷり。 成績優秀スポーツ万能、すっきりした容姿に優しく明るい性格の持ち主。 非の打ち所のないヒーローなのに嫌味がないのは、父親と仲良しで所帯じみたところを晒している微笑ましさでしょうか。 そんな彼に恋する真理子と香澄のことを見守る司と沙樹。 傍観者としての均衡を破り、香澄に積極的に力を貸そうとする司に釘を刺した沙樹は、どちらも大切な友人だからこそ、下手な横やりを入れたくないのだと司を非難します。 沙樹は香澄が智史に恋していることを知られたくないと思っていることを察しているのです。 ところが司は「香澄ちゃんのために手を出すわけじゃない」と苦笑い。 密かに幼馴染の彼に想いを寄せる沙樹は、いつものようにおちゃらけた様子のない司に不安を感じてしまいます。 2学期が始まると、最初のイベントは体育祭です。 中学生活最後の体育祭なのに、香澄と智史は奇数クラスと偶数クラスでざっくり紅白に分かれた組分けのせいで、敵同士になってしまいました。 表立って応援できないのは辛いけど、結局智史の活躍に歓声を上げてしまうのでした。 そして恋する乙女のメインイベントは、フォークダンス。 好きな人の手をとって踊れるチャンスが巡ってくるかこないか、それはとても重要なことなのです。 智史と踊るチャンスはあるのか? 曲の長さから言って望み薄……と落ち込みかけた香澄に、司が「久住まで回るぜ」と囁きます。 なぜ司がそれを自分に言うのか、戸惑っていると、アンコールがかかってダンスが延長されました! 思い出になる二人のダンスに、思わず司と沙樹も笑顔になるのが印象的です。 体育祭が終われば、3年生は受験一色の生活に。 5人の間にも、微妙な変化が生まれます。 なんと、司がガールフレンドとの付き合いを断り、受験勉強に勤しみ始めたのです。 智史・香澄とともに、進学校・青陵高校を受けるつもりなのです。 3年の2学期から始めて間に合うのか……他人事ながらドキドキしてしまいます。 一方、エプロンと包丁の似合う智史は、家では家事に追われていて勉強している様子も見えないのに学年3位。 大したものです。 そんな彼の放課後の悩みは苦手科目の克服ではなく晩御飯の献立という余裕ぶり。 それを嘆きつつ自転車のペダルをこぐ足に力を入れて角を曲がった途端、なんと香澄にぶつかりそうになって……?! 均衡が崩れる……涙の卒業式【4巻・ネタバレ注意】 ヒロインを撥ねそうになって、かろうじて避けた智史は、ひどく腰を打ち付けて学校を休んでしまいます。 そんな彼を心配した香澄は、司に住所を教えてもらってお見舞いに出かけたのですが、彼のうちへ向かう途中に、あの思い出深いすすき野原があったのです。 秋風に揺れるすすきは、すすき野原の男の子との2度目の邂逅を思い起こさせます。 久住家を訪れると、出迎えてくれた父はとぼけた調子で智史に取り継いでくれました。 智史の部屋を訪れた香澄が耳にしたのは、「星がたり」。 それは智史がすすき野原の男の子であるという状況証拠のひとつです。 確信を持って静かに問いただす香澄に、智史はしっかりと頷きました。 1年前に弓道場で再会した時、すぐわかったのに名乗れなかったこと。 6年前に邪険にして泣かした負い目があったこと。 あれは母親が亡くなった直後で混乱していたこと。 ひどい言葉で冷たくしたけど、そばにいてくれたことが嬉しかったこと……。 6年の時を経て、2人が奇縁によって出会い、絆が深まったことを感じていたころ、沙樹と司はマンションの廊下で大げんか。 喧嘩の理由はお互いのことではなく、司が香澄をけしかけて会いに行かせたことです。 それを真理子が知ったらどう思うかと詰め寄る沙樹に、司はへらへらと「俺って後先考えない性格だから」とうそぶき、平手を食らいます。 この時の沙樹の苛立ちは、自分の大事にしているものをかき乱す司への反発と、また、親切ごかしに振舞っているものの、香澄に執着しているように見える彼の態度に不安を覚えていたのかと思います。 彼女は彼女で、一途に司を思っているのに、近すぎてもう素直に伝えられないのです。 2月、いよいよ受験本番。 入試を控えて5人は合格祈願のお参りに出かけますが、真理子の心中は複雑です。 香澄は智史と同じ高校に行ける可能性がある。 でも自分は到底青陵を受ける実力はない。 はなから高校は別々になるものと諦めていたものの、彼と同じ高校に行くかもしれない親友のことは、手放しで応援できないのです。 また、恋する乙女の勘が研ぎ澄まされているからか、ついに真理子は香澄の気持ちに疑問を抱くようになったのです。 卒業式の前日、沙樹の家を訪ねてきた真理子は、「香澄は智史のことが好きなのでは」との疑惑について、沙樹に意見を求めます。 「知らない」と突っぱねた沙樹ですが……。 卒業式当日、制服のボタンを下級生から同級生までたかられて逃げ回る智史に近づくことができず、自分も彼のボタンが欲しいとベソをかく真理子。 そんな彼女を励まして、もらいに行こう!と引き立てる香澄に、真理子は直球で疑問をぶつけます。 「久住くんのことをどう思っているのか、正直に答えて欲しい」 友人の、真摯な問いに、正直に答えるなら今だと震える香澄。 でもそう伝えたら今の関係がどうなるのか……悩んだ香澄は、ごまかすことにしたのですが、少し間をあけて「友達以上に考えられない」そう言い放った瞬間、智史が聞いていたことに気づきます。 間が空いたことを不審に思い、さらに問い詰める真理子。 でも、香澄はもう取り繕える余裕なんかありませんでした。 智史に「あんたなんか興味ない」と言ってしまったも同然です。 逆上してその場を逃げ出した香澄は、沙樹と鉢合わせ、そのただならぬ様子に思わず沙樹が「真理子に言っちゃったのか」とつぶやいたのを聞き咎め、自分の気持ちを悟られていたことを知ってしまいます。 本当の気持ちを伝えたい相手には伝わらず、知られたくない人々にはバレていた……15歳の少女に、なんて辛い試練だったことでしょう。 救いはあるのでしょうか。 高校生活スタート!【5巻・ネタバレ注意】 心機一転、高校生編です。 髪を顎のラインでバッサリと切り、智史を思ってきた分の時間を切り捨てた香澄ですが、同じクラスになった司はもったいないと天を仰ぎます。 美人の同級生・おケイこと吉祥寺啓子と仲良くなりますが、派手な司よりも、智史に好感を抱いた様子。 香澄はクラスが分かれた智史を避けまくっていましたが、積極的なおケイが智史を追って天文部に入ると言い出し、それに巻き込まれる形で智史と再会させられたのでした。 また友情と恋の間で香澄が苦労するのを助けるため、司も天文部へ。 主におケイと智史の間に割り込みをかけるため、おケイにはとことん嫌われてしまう司なのでした……。 智史は智史で、卒業式にあっけらかんと「友達以上には思えない」と自分のことを評されたことを気にしています。 自分と香澄の間にある特別な絆を大切に思っている、彼の気持ちは報われるのでしょうか。 香澄はおケイから智史のことが気になっていると打ち明けられ、大いに困ります。 またはっきり断れず、協力を求められる始末。 邪魔したくなる司の気持ちもわかります。 青陵高校チームが混乱気味の新学期をスタートさせている頃、智史を諦めきれない真理子は、青陵の最寄り駅まで時々くるようになっていました。 一目でも見られたら……。 そんな真理子を見初めた青陵の1年生・日野誠は、智史の同級生で天文部員でもあります。 時々見かける真理子を気にかけるようになった誠は、真理子の様子を見ているうちに、薄々、香澄と何かあったのかということを察し始めます。 ある日、真理子が車内に傘を忘れたことをきっかけに話しかけ、親しくなろうと頑張りますが……? 一方、香澄はまず沙樹の家を訪ね、ギクシャクした関係に終止符を打ちます。 なんとか真理子と和解できるチャンスはないかと沙樹にも相談しますが、真理子は香澄が羨ましすぎて素直になれる状態ではありません。 そんな悩みを抱いたまま、沙樹と香澄は映画を見に行こうと街へ出ます。 映画の時間までの時間つぶしに入った評判の喫茶店では、智史がウエイターとして働いていました。 そこへ買い出しから帰ってきた女の子のアルバイトは……なんとおケイだったのです! 波乱含みの高校1年の夏、どうなる?! 夏合宿・ペルセウス流星群に射抜かれた恋【6巻・ネタバレ注意】 おケイとのやりとりから、沙樹に「また同じようなことして」とお説教された香澄。 香澄自身、このままじゃいけないと思い、自分からおケイに気持ちを打ち明けなければとなんども機会を伺うものの、はぐらかされたりしてその都度タイミングを逃してしまいます。 天文部の夏合宿、いつものように智史に絡んでくるおケイを司がブロックしてる間、智史はふいっと1人でみんなの輪から外れてどこかへ。 そんな彼を探しに出た香澄は、2人きりになってしまったことにうろたえ、その場を去ろうとしますが、智史の言葉が香澄を捉えます。 「…君が好きだ」 ついに言われてしまった。 言わせてしまった。 まだその気持ちに向かう準備ができていないのに。 恋しい人から告白されて素直に喜べず、片思いの恋に苦しんでいる真理子の顔を思い浮かべてしまう香澄。 思わず「ごめんなさい」と呟く彼女に、「好きな人がいるの?」と尋ねる智史。 無理もない質問ですが、その質問への答えは「YES」で、しかも自分が思われてると知ったらどんな気分になるでしょうか。 気まずい合宿が終わり、学園祭の準備が進む中、ようやく香澄はおケイに智史のことを思っていると伝えることができました。 「今更」とあしらいながらも、ちゃんと自分から打ち明けたことを喜んでくれるおケイにホッとする香澄。 一方、真理子も思い続けるのが苦しく、いつものように青陵の最寄り駅までやってきた彼女は、駅の伝言板に智史への告白メッセージを残して想い切ろうとしたのですが、間が悪く誠に見られてしまいます。 自分の思いを打ち明ける前に玉砕してしまった誠ですが、なんとか真理子を助けてあげようと、学祭に招待するのでした。 当日、なんとか香澄と鉢合わせさせずに真理子と智史を合わせようとスケジュールとにらめっこする誠。 なんとかすれ違わずに智史を捕まえ、真理子を託すことに成功しますが、そんな2人をおケイが見つけてヒートアップ! 2人の前に香澄を引っ張ってきて……?! 仲直りの方が大事だから……【7巻・ネタバレ注意】 香澄の姿を見かけるなり踵を返した真理子。 そんな彼女に追いすがった香澄は、話を聞いてもらおうと真理子を振り向かせます。 激昂した真理子は、「青陵の制服を着ている人にはわからない!」とヒステリックに叫びました。 自分は「こんにちは」の一言でもありがたいのに、と。 真理子の気持ちを聞き、ショックを受けた香澄。 解決の糸口が見えず、途方に暮れてしまいます。 どうやったら仲直りできるか……恋か、友情か。 考え抜いた香澄は、真理子を訪ねて「失恋しちゃった」と伝えたのです。 それを聞いた真理子は、わずかな希望の光を見出して、告白することを決めたのでした。 智史は相変わらず愉快な父に翻弄されながらも、失恋のショックを引きずっています。 香澄が司に恋しているのでは……と思うあまり、学校で司に絡むような真似をしたところを女子に見つかり、「禁断の恋」と大騒ぎに。 その結果、ちょっと天文部員が減ってしまったのでした。 一方、真理子の学校まで訪ねて行った誠は、正門で待たれていたのが恥ずかしかった真理子に逃げられて「嫌われた」と落ち込んでいたのですが、当の真理子に呼び止められ、真相を聞いて元気を取り戻したのもつかの間、彼女が智史に告白する決心をしたと聞かされ、ショックを受けます。 そしてついに真理子は智史に告白し、智史は真理子の想いを受け止めて付き合うことにしたのでした。 香澄は訪ねてきた真理子からその話を聞き、笑っておめでとうと伝えます。 まだ智史を思う気持ちを胸に秘めたまま、2人を祝福しようと決めているといいますが、話を聞いて沙樹はあきれ返ってしまいました。 その頃、青陵の校舎の屋上では、司と智史が殴り合いのケンカです。 ほぼ一方的に司が智史に対して怒りをぶちまけているのですが「香澄ちゃんがあんまりだ!」と叫ぶ司に、反論できない智史。 そんな彼を学校帰りに呼び止めたのは、沙樹でした。 彼女の話とは一体……? 黄昏時のすすき野原で【8巻・ネタバレ注意】 沙樹は智史に真理子の告白を受け止めた理由を問いただしに来たのでした。 もし成り行きでOKしたのならやめてほしいと。 まだ香澄のことを思う気持ちがあるのに、そのまま真理子と付き合うなんて残酷だ……と。 しかしどこか投げやりな智史は、いずれ香澄も司と付き合うだろうし、真理子の気持ちに答えられると思うとつぶやきましたが、沙樹は「香澄が好きなのは司じゃないわよ!」と失言。 どういうことかと詰め寄る智史を振り切り、沙樹は真理子を泣かさないで、と区切りをつけました。 自室に引きこもった香澄は、司の告白を受け止めきれずに混乱していました。 「このいい加減なオレが死に物狂いで勉強して星陵受けたのはなんでだと思う?」 本気で思われている、ということがひしひしと伝わってきて、どう答えていいのかわからなくなった香澄は逃げ帰ってきてしまったのです。 そんな香澄に、司は映画のチケットを渡してデートを申し込みました。 また智史も、真理子と映画の約束をしています。 香澄はギリギリまで迷っていましたが、断るつもりで家を出ました。 待ち合わせ場所で司と合流したところで、真理子と智史とばったり鉢合わせ。 気まずい空気が流れ、司は香澄の手をとって強引に駆け出します。 公園で足を止めた香澄は、司の思いには応えられないこと、まだ智史への気持ちがあることを伝えます。 司は香澄が智史の気持ちを知った上で、自分の気持ちを抑えたまま彼を振ったことを知り、そんなに真理子が大事かと詰め寄ります。 友人として、智史の想いが踏みにじられることに我慢がならなかったのでしょう。 司は体当たりで香澄に気持ちをぶつけますが、香澄は振り切ってしまいます。 真理子とのたいして楽しくもないデートの後、智史はすすき野原でしゃがみこんでいる女の子を見つけました。 声をかけられた香澄は逃げようとしましたが、腕を取られ、高ぶった気持ちを抑えられずに、智史の胸にすがって泣いてしまいます。 そんな彼女を抱きしめ、髪を撫でてやりながら、まだ思い切れない気持ちを自覚する智史でした。 また、香澄と分かれて帰ってきた司が大ボリュームで音楽を聞き始めたので、沙樹は窓から乗り込もうとしてベランダに落ちてしまいます。 そんな彼女を「色気ねー」と評したものの元気のない司に、「初恋は実らないもんだって」と慰めたつもりが、「初恋は香澄じゃない」と聞かされてびっくり。 知る限りの名前を並べる沙樹を見つめて「お前だよ」と一言。 「今だから言える笑い話さ」なんて、言われた方は笑えたものではありません。 なぜって、沙樹の気持ちは現在進行形ですから……。 ゴタゴタの多かった年が明け、沙樹と初詣に出かけた香澄は、喫茶店で真理子を見かけ、久しぶりに3人でテーブルを囲みます。 どこかぎこちなさがあるものの、中学時代に戻ったような空気感に、嬉し涙がこみ上げてくる香澄。 でも、真理子は智史の心が読めず不安に感じてることを打ち明けます。 そんなある夜、DJ菅野の番組で、すすき野原の男の子からシリウスの星のかけらの女の子宛のメッセージが読まれたのです。 駅前の喫茶店に呼び出されたメッセージの真意は?! 3年越しのバレンタイン、チョコに思いを込めて【9巻・ネタバレ注意】 放送を聞いてぎょっとした智史。 自分はそんなメッセージを送っていません。 呼び出しの日時は翌朝10時。 すでに時計は夜10時近く、相手が起きていることは考えられても、よそのお宅に電話をかけてよい時間ではありません。 なんとか翌朝捕まえようと焦る智史で、一方、沙樹のところには真理子から興奮した電話がかかってきました。 放送を聞いていた真理子からすすきの原の男の子から呼び出しのメッセージがあったと聞かされ、翌朝こっそり見に行ってみることにしたのです。 翌朝、智史は電話で香澄を捕まえることができず、現場へ走る羽目に。 また、沙樹と真理子は早めに呼び出し場所の喫茶店に潜み、香澄と相手がくるのを待っていました。 先に来たのは香澄です。 指定の座席に所在無げに座り、約束の10時を待っていましたが、時間になる前、喫茶店に駆け込んできたのは沙樹と真理子にとって意外な人物だったのです。 「やっぱり久住くんだったのね!」「あのメッセージは僕じゃない!」 香澄と智史のやり取りに、真理子は血の気が引く思いがしました。 まさか、なんで、どうして。 震えが止まらない真理子の耳に、困惑気味の香澄の一言が突き刺さります。 「久住くんがすすき野原の男の子だってことは誰にも言ってないし」 なんとか2人に見つからないように外へ出たものの、ショックの大きい真理子。 このメッセージ、実は真理子が仕掛けたことだったのです。 まさか、自分の彼氏になったはずの人が、香澄にとって運命の人だったと知らされるなんて……。 1枚のハガキに翻弄された香澄と智史は、いたずらだったのだろうと喫茶店を出ることにしました。 ただひとつ、智史は香澄の顔を見て決意したことがあります。 もう、自分の気持ちに嘘はつかないと。 その夜、真理子が家に帰っていないと騒ぎになりました。 幸い、久住家の近くで見つかったのですが、夜遅くまで出歩いて冷えた体で熱を出し、病院に搬送される羽目に。 体を休めながらも、智史との破局の予感に胸を押しつぶされそうな真理子でしたが、誠が持ってきて、姉に託していったお見舞いの花束に癒されます。 好きな人の気持ちは得られませんが、自分を想ってくれる優しさが身にしみます。 智史もまた、自分の気持ちを貫こうという意志と、想いを寄せてくれる健気な存在を傷つけたことへの償いの気持ちの間で頭を悩ませていました。 そしてバレンタインの日、真理子は自分の恋に決着をつけようと、智史を呼び出します。 3年越しの真理子の想いは、着地点を見つけられるのでしょうか。 そして、おケイにかき回され気味の司と沙樹の意地の張り合いはどうなるのでしょう? 季節は巡り、春、そして夏へ……【10巻・ネタバレ注意】 本編終了後から1年半。 また桜の季節が巡ってきました。 香澄は大学の心理学科へ進学し、カウンセラーへの道を歩み始めています。 キャンパスの桜並木を愛おしそうな眼差しで見上げる彼女に惹きつけられたのは同級生の遠野行。 香澄の左手の薬指に輝く金色のリングに気付きながらも、彼女の持つふんわりとした佇まいに惹かれていきます。 それを妨害するかのように絡んでくるのはおケイこと吉祥寺啓子。 行の名前の読みが「ゆき」と知っても、ありきたりな感想を言わなかった彼女を印象に残した行でしたが、長く伸ばしている前髪を切ろうとハサミを持って迫ってくる彼女がから逃げ回る日々。 本作は1994年・1997年にそれぞれ他の読み切り作品とともにコミックスにまとめられました。

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