ウーパールーパー 変態。 ウーパールーパーの再生能力

ウーパールーパーの変態

ウーパールーパー 変態

飼育したことのある方なら、餌と間違えられて他個体に食べられてしまったり、管理上のトラブルで溶けてしまったりした外鰓が、いつの間にか元通りになっていた、という経験をしたことがあるかもしれない。 外鰓に限らず、四肢や尻尾が千切れても、しばらくすると、まったく元通りに再生してしまう。 骨や関節や筋肉の配列まで、まったく元通りに、だ。 脊椎動物という、高度で複雑な体制を持つ生き物であるにも関わらず、フィクションじみた再生能力を持っていることから(宇宙生物、と呼ぶ人さえいる)、メキシコサラマンダーは、器官再生のメカニズムを解明するためのモデル動物として研究の対象にされてきた。 その歴史は、19世紀まで遡る。 損傷した四肢の傷口に神経繊維の断端が存在していると四肢の再生が行われ、神経線維を取り除いてしまうと再生が行われない(通常の創傷治癒が行われる)、ということは日本で言えば江戸時代の頃からわかっていた。 しかし、その先のこと、すなわち、神経線維が存在するとどうして再生が起きるのか、ということは長らくわかっていなかった。 その「どうして」にひとつの答えを見出したのが、岡山大学、器官再構築研究室の佐藤伸(さとうあきら)准教授である。 FGFとBMPという2つの因子を傷口に添加することによって、神経線維が存在しない場合でも、四肢を再生させられることを明らかにしたのだ。 iPS細胞を開発した山中伸弥教授がノーベル賞を受賞したことからもわかるように、再生医療に関わる技術は生命科学の中でもホットな分野のひとつである。 その研究に両生類が関わっており、しかも、200年にわたる閉塞を打破したのが日本の研究者であるというのだから、爬虫両生類を扱うブロガーとしてはお話を伺わないわけにはいかない。 そう思い、私は佐藤准教授を訪ねることにした。 人間の手足を再生したい 岡山大学津島北キャンパスの東のはずれに、新技術研究センターという建物がある。 その3階に、佐藤准教授の居室はある。 「ゆくゆくは、人間の手足の再生を実現するところまでもっていきたいと思ってるんですよ」 居室のテーブルを挟んで向かい合う私に、研究の目標について、佐藤准教授はそう語った。 「遺伝子の情報や体の作り方のような基本的なシステムは、両生類と人間とでそう変わるわけではありません。 なのに、ウーパールーパーは手足を再生できて、人間はできない。 じゃあ、なにが違うのか。 その違いがわかれば、人間に手を生やしてやることもできるかもしれないですよね。 だから、それを目指して研究をしているんです」 その第一段階として、メキシコサラマンダーが四肢を再生するメカニズムを明らかにしようとしているというわけだ。 とはいうものの、脊椎動物の四肢は複雑な構造物である。 骨・筋肉・神経・結合組織・皮膚が規則的に配列され、複雑な動きを可能にしている。 そのような構造物を単純に切断すると、それぞれの構成要素が様々な反応を起こし、傷口は膨大な蛋白質で溢れかえってしまう。 これでは、そのうちのどれが、神経から分泌され再生を引き起こす因子となっているものなのかを特定することは難しい。 事実そのせいで、200年かけても再生のメカニズムが解明されてこなかったのだ。 そこで、佐藤准教授が用いたのが、「過剰肢付加モデル」という研究系だった。 これは、その名の通り、もとの足を切断せずに、「余計な足を生えさせる」ことで足の生えてくるメカニズムを研究しようというものである。 四肢を切断した傷口に神経が存在すると、四肢が再生してくることは先に触れたが、実は、必ずしも切断面でなくても、「四肢の発生」は起こる。 これまたメキシコサラマンダーやイモリの複数飼育をしたことのある方なら、仲間に間違って咬み付かれた個体の、その傷口から足が生えてくるのを見たことがあるかもしれない。 切断面でなくても、「傷口に神経が通っている」という条件があると、彼らの体組織は足を再生してしまうのだ。 佐藤准教授はこの性質を利用した。 四肢の皮膚だけを切除し、そこに神経を移植、あるいは再生誘発因子の候補となるような蛋白質を作用させることによってそこから足を再生させ、そのメカニズムを探ったのである。 これなら、筋肉や骨にはほとんどダメージを与えていないので、純粋に神経のはたらき、および実験的にそこに添加した物質のはたらきだけを抽出することができるというわけだ(生体への侵襲も少ないので、動物の福祉という観点からも好ましい方法だと思う)。 過剰肢の生えたメキシコサラマンダー こうして明らかになったのが、FGFとBMPという2つの蛋白質のはたらきだった。 「神経の代わりに、皮膚の欠損した部分にこれらの蛋白質を塗ってやると、足が生えてくることがわかったんです」 さらに同様の現象が、メキシコサラマンダーだけでなく、他種のイモリでも再現できることも、明らかになった。 200年、わからなかったことに、とうとう緒を見出したのである。 とはいえ、それが有尾類にしか引き起こせないのだとしたら、人の手足を再生するなんてことは夢物語に終わってしまう。 夢を現実に近づけるためには、他の動物でもそれを再現できるようにしなければならない。 そこで、次に取り組んだのが、無尾目、カエルで同様の現象が引き起こせるか、という実験だった。 カエルは、オタマジャクシのうちは、イモリなどの有尾類と同様の高い再生能力を持っている。 しかし、変態してカエルになると、その能力を失ってしまう。 いうなれば、再生能力を持つ有尾類と、持たない人間との、中間的な存在である。 ならば、カエルでも再生を誘起することができれば、人間への応用に1歩近づくことになる、というわけだ。 「アフリカツメガエルでも、傷を作って、そこにFGF・BMPを塗ってやると、再生反応自体は起こってきます。 ただ、残念なことに、これは手にはならないんですよ」 アフリカツメガエルの場合、FGF・BMPの作用によって、確かに腕のような棒状の突起が傷口から伸びてくるものの、それは最終的に手を作らず、棒状の突起のままで終わってしまうのだという。 「なんで、再生反応は惹起できるのに、それが完遂できないのか。 その辺が今後の課題のひとつですね」 と、佐藤准教授は言う。 たとえば、地雷なんかで腕をぜんぶ吹き飛ばされちゃった人は、鎖骨まで切除しないといけないそうなんですが、そうすると、体のバランスがだいぶん崩れちゃいますよね。 でも、これを使って、棒状のものでも少し伸ばすことができれば、そこに義手をつけて、少なくとも外見上は整えてあげることができる。 あとはほら、やーさんが足を洗うときに詰めた小指を、伸ばしてあげたりとか(笑)」 実際、マウスを使って実験をしている共同研究者のもとでは、マウスの指や下腿の骨を、BMPによって伸展させることに成功しているという。 しかも、伸展した脛骨と腓骨は、ちゃんと融合点で融合するそうだ。 哺乳類で実現できているとなると、医療への応用も、現実味を帯びてくる。 メキシコサラマンダーから得られた知見で、新たな医療技術が確立されるのだとしたら、爬虫類・両生類にとってはロマンの溢れる話である。 STAP細胞はないけれど さて、この器官再生プロセスにおいて、注目すべきなのは「分化した細胞が多能性を獲得している可能性がある」という点だ。 通常、生物の発生過程において、一度、骨や筋肉といった特定の器官の細胞に分化した細胞は、別の細胞に変化することはできない。 一度皮膚になった細胞はもうずっと皮膚のままだし、筋肉になった細胞は筋肉のままだ。 皮膚の細胞が筋肉の細胞に変わる、ということは、通常はありえない。 山中伸弥教授がiPS細胞でノーベル賞を取ったのは、その「ありえない」ことを実現させたからである。 山中教授は、4種類の遺伝子を付加することによって、一度分化してしまった細胞に、もう一度「どんな細胞にもなれる」多能性を与えることに成功した。 文章にしてしまうと簡単だが、それは、革命的なできごとだったわけだ。 その「ありえない」はずの現象が、メキシコサラマンダーの四肢の再生においては、限定的ではあるものの、起こっている可能性があるのだ。 佐藤准教授は、そのことも発見した。 GFPという蛍光蛋白質がある。 オワンクラゲという光るクラゲの仲間から、下村脩理学博士が抽出した蛋白質である(下村博士はこの発見でノーベル賞を受賞している)。 佐藤准教授が行ったのはこの蛋白質を利用した実験だ。 GFPを細胞内で合成するように遺伝子操作をしたメキシコサラマンダーから、皮膚の一部だけを野生型のメキシコサラマンダーに移植すると、皮膚の一部だけが蛍光を発するメキシコサラマンダーができあがる。 このメキシコサラマンダーの、皮膚移植をした部分に四肢の再生を起こさせると、移植された皮膚の細胞に由来する部分だけが蛍光を発する足が生えてくる。 この足のどこが蛍光を発しているのかを調べれば、もとの皮膚の細胞が、再生後の足のどの部分に分布しているのかがわかる。 その結果、大部分の細胞は、新しい足の皮膚に分布しているが、一部の細胞は、骨や、骨と筋肉をつなぐ腱、靭帯に分布していることが判明した。 「皮膚の細胞がたまたまそこにいる」というわけではなく、たとえば腱ならば、腱に特有の蛋白質を発現する、れっきとした「腱の細胞」としてそこにいることがわかったのだ。 「僕は内在性のリプログラミングと呼んでいるんですが、もともと皮膚だった細胞が、脱分化して、多能性を獲得して、いろいろなものになっている可能性があるんですよ。 もし、これが本当に多能性細胞を作っているのであれば、彼らは内在的に、多能性細胞を作るシステムを持っている、ということになります」 もし、そのようなシステムをメキシコサラマンダーが持っているのなら、同様のシステムが、人間の細胞にも眠っている可能性がある。 それを呼び起こすことができれば、iPS細胞に似た、新たな多能性細胞を生み出すことができるかもしれない。 「iPS細胞は、人工的に遺伝子を加えて作るものなので、もちろんだいぶクリアされているんですが、いくつかのリスクが懸念されています。 でも、これは、内在的なシステムを呼び覚ますだけなので、より安全に使えるかもしれない。 皮膚から、筋肉とか神経とか、そういうものにはなれない。 でも、いくつかのものにはなれる」 それは逆にメリットにもなりうる、と佐藤准教授は言う。 「たとえば、心筋梗塞で心臓がやばい、となったときに、iPS細胞から心筋を作るにはすごく時間がかかるんです。 要するに、受精卵が心筋に分化するまでのプロセスを辿らなければいけないので。 すでに心筋になる準備をしている細胞を作ることができるので、より短時間で心筋の再生ができる可能性があるんです。 しかも、内在的なシステムを利用して。 だから、そういったものを作り出すシステムを、見つけだすというのが、今の短期的な目標ですね」 多能性細胞といえば、捏造と剽窃によって昨年一大スキャンダルを巻き起こしたSTAP細胞が記憶に新しい。 あのスキャンダルによって、「多能性細胞の創出」自体になんだかいかがわしい印象が生まれてしまったきらいがあるけれど、それを乗り越えて、新たな多能性細胞の可能性を提示できたなら、とても素晴らしいことだと思う。 研究者としての歩み 一通り、研究のお話を伺った後で、今度は、研究者を志し、今にいたるまでの歩みを伺ってみることにした。 もともと動物好きで、『かまきり おおかまきりの一生』(福音館書店)という本の読書感想文を書いて感想文コンクールで「いいところまでいった」という佐藤准教授。 けれども、生命について深く考えるようになったのは、ご兄弟の影響が大きいという。 「うち、4人兄弟なんですけど、いちばん上の兄が重度障碍者なんです。 第3染色体の短腕が半分欠損していて。 それって、ゲノムの類似性ということでだけで言えば、健常な人と比べたら、チンパンジーやオランウータンよりも、遠くなってるってことなんじゃないかと。 でも、彼は人間なんです。 じゃあ、ヒトの定義ってなんなんだろう、人間とそれ以外を峻別してるものってなんなんだろうってずっと考える事があったりして。 それが、生命科学を志した理由かもしれません。 それから、別の兄が同業者で、受精卵から原腸陥入(受精卵から一定程度分裂した胚の表面の細胞が内部へ陥入し、腸を作り始める過程のこと)に至るまでの遺伝子のすべての動きをとらえてやろう、という研究をしていて。 で、受精卵って、1個のものが分裂して、どんどん違うものになっていくじゃないですか。 小学生の頃、それを聞かされたんですけど、ぜんぜんイメージできなくて。 どうなってるんだろう、って考えたのも、きっかけのひとつにはなっていますね」 ひところは、障碍を抱えるお兄さんのために、医者になろう、と考えたこともあるそうだ。 しかし、経済的な理由から断念し、理学研究の道に進むことになる。 もともと、どちらかと言えば純粋な理学というよりは、工学的な発想の人間なので。 知見を利用して何かを作る、そういうことがおもしろいなと思っていて。 「ただ、4年生から博士まで、カエルをやってたんですが、ちっともうまく行かなくて。 ちょうどポスドク問題(博士号取得者の数と、彼らの就くことのできるポストの数が釣り合わず、たくさんの博士がまともに就職できず低賃金で不安定な仕事をせざるを得なくなる問題)が顕在化してきた頃で、業績もないのにどうすんだって絶望に打ちひしがれてました。 しかも、当時日本で、手足の再生やれる研究室はなかったんですよ。 僕の先生も、そのとき退官ぎりぎりで。 だから、海外に行くしかないと思って、アメリカに行ったんです。 アメリカで再生研究をやっている方に打診したら、来ていいよって言ってくれたので」 その時から、現在まで続く過剰肢付加モデルの研究をはじめることになる。 幸い、これが大当たりし、岡山大学でテニュアトラックとしての採用に結びつき、現在准教授として、研究を続けるに至っている。 「だから、アメリカに行ったことは、今にして思えば正解だったと思うんですけど、当時は大変でしたね」 なにしろ、ろくに英語でコミュニケーションがとれない。 相手の言っていることもよくわからないし、言いたいこともうまく伝えられない。 携帯電話の契約など基本的な手続きもままならず、本当に苦労したそうだ。 「あっちで、電話をかけると、まず電話番号……ソーシャルセキュリティーナンバーだったかな……とにかく、ナンバーを言えって言われるんですよ。 機械メッセージで。 だから電話かけることすらできない。 ほんとに、3歳児になったみたいな気分でした。 なにもできなくて。 最初の半年間ほんと手首切ろうかと思いましたよね……」 そんな中、研究室のボスがいい人で、好きにやれ、金は出すから、と言ってくれたことが救いだったという。 「で、まあ、1年くらいすると、だんだんコミュニケーションもとれるようになってきて。 で、研究もうまく回りだしたので、そこからはちゃんと信頼も得られて、ずっと楽になってきたんですけど」 1年もの間、コミュニケーションのろくにとれないポスドクを気長に待っていてくれ、あるときからはゴルフに連れ出してくれたりしたボスの人柄と、プライベートで支えてくれた奥さんの存在がなかったら、くじけていたかもしれない、と佐藤准教授は語った。 「もう、今でも思い出すだけでつらいですよ」 ちゃらんぽらんな研究をして、と自嘲する佐藤准教授だが、実際にはなかなかタフな人生を歩んでこられた方なのだ。 ところで、アメリカにいる間に強く感じることになったのは、彼の地のアカデミアが日本人研究者に寄せる信頼感だったという。 「向こうの学会で、日本人のポスドクってすごいありがたがられるんですよ。 よく働くし、嘘つかないし、データを厳密に扱うし、自分で考えていろいろ動けるし、ってことで、信頼が厚いんです。 だから、アメリカ時代のボスも自由にやらせてくれたし、信頼が得やすかったってことはあります。 でね、それは、先輩の研究者たちのおかげなんですよ。 彼らがアメリカでよくやってくれたから、そういう信頼感が作られてきた。 それを感じられたのは、嬉しかったことですね。 で、ちょうど留学中に、山中先生がiPS細胞を発表して。 はじめは、そんなの嘘だろって感じだったんですけど、3ヶ月位であちこちで再現されると、やっぱ日本人すげぇってなって。 そういうのをリアルタイムで体験できたのは、アメリカに行ってよかったことだと思います」 だから、そのような日本人の評判を維持することに、自分の研究で貢献することも課題だと思っていると、佐藤准教授は語った。 科学の裾野を広げたい 最後に、あらためて、今後の展望を伺ってみた。 「ひとつはね、さっき言ったように、内在性リプログラミングのシステムを明らかにすること。 これを、あと10年くらいでやりたいな、と思っています。 ウーパールーパーって、手足も再生するし、尻尾も再生するし、目玉も心臓も再生するし、脳だって6分の1くらい削っても再生する。 体全体が高い再生能力を持ってるんです。 しかも、がんにならない。 いや、なるんですけど、がんで死なない。 基本的な体のつくりは人間と変わらないのに、なんでそんなウルトラC ができるんだってことを知りたいわけです。 その中で、手足というのが、発生的にいちばん複雑なので、まずそこからやってるんですね。 それができたら、もっと簡単なところに落としていく、と」 最終目標は、四肢に限らずすべての器官の再生を可能にすること。 確かに壮大な目標だけれど、お話を伺っていると、夢物語でもないように感じられる。 そして、もうひとつ、目標があるのだという。 「僕はね、ほんとうにラッキーだったと思うんです。 博士号とってから、うまいことアメリカの研究室に行くことができて。 そこのボスがいい人で、好きにやらせてくれて。 それでまあ、こんな、ウーパールーパーに足を生やすみたいな漫画みたいな研究をしてやっていけてるので。 今、ポスドク問題ってあるじゃないですか。 就職先がないって。 そういう人たちにはほんと申し訳ないなって思いますよ(笑) だから、そういうところを変えていけたらいいな、とも思うんですよ」 そのために佐藤准教授は、小学校や高校に呼ばれて行ったり、イベントなどに出て研究内容について話すようにしているそうだ。 「この実験って、小学生とかのレベルでも簡単にできるんですよ。 で、ウーパールーパーに手が生えてくるってすごいインパクトじゃないですか。 だから、子どもたちに科学に対する関心を持ってもらうのに、いいシステムだと思うんです」 今、科学技術は高度に、複雑になりすぎて、子どもたちや一般の人たちには、いまいち理解のできにくいものになってしまっているきらいがある。 科学離れと言われる風潮は、ある意味では科学の発展の「副作用」と言えるかもしれない。 そんな中で、目に見えてわかりやすく、かつ、大学レベルの研究として成り立っている過剰肢付加モデルには、人々の科学への関心を喚起する効果が期待できる。 「今、基礎研究ってなかなかお金が貰えないじゃないですか。 でも、科学に関心を持って、おもしろいなって思ってくれる人の層が増えれば、そういうところも変わってくると思うんですよね。 で、お金がくれば、ポストも増えるかもしれない。 だから、なるべくいろんなところで、研究について話すようにしてるんです」 他学部も受ける教養課程の授業には、研究室で作った透明標本を持って行ったりニワトリの胚を持って行ったりして、学生たちに少しでも、科学に対する関心を芽生えさせられるような工夫をしているのだという。 自作の透明標本 「教養過程の授業の内容なんて、すぐ忘れちゃうじゃないですか。 だったら、見てもらおうと。 教えなくても、本物を見れば学生たちは何か感じると思うんですよ。 だから、見せる授業をなるべくするようにしてます。 手を再生させてるウーパールーパーを何人かに飼わせて、再生する過程を、週に1回写真撮って送ってもらうようにしたりとか。 でTwitterで流して」 そのようにして、科学研究を支える「裾野」を広げようと、努力されているのである。 ウーパールーパーの手からもう1本手が生えてくる、ということに衝撃を受けた子どもたちや、その過程をレポートすることになった学生たちが、あとになって、「あの研究がノーベル賞を取った」という報せを受けたら、それは、科学への関心を沸き立たせる大きな起爆剤になるように思われる。 「これは、あのときの! 」という驚きとともにそのニュースを聞く人たちが一定数存在したら、それは大きなうねりとなりうるだろう。 そんな未来を想像すると、なんだかわくわくしてしまう。 生き物好き・科学好きの1人として、いずれの取り組みもが実を結ぶことを、期待せずにはいられない。 もちろん、人間の手が再生できる、ということになったらそれは革命的なできごとだ。 ぜひとも、ノーベル賞受賞にこぎつけて欲しい、と思う。 今後は、より多様な動物たちを対象にして、再生研究を展開していきたいという佐藤准教授。 その対象には、トカゲなどの爬虫類も想定されている、ということだ。 「トカゲの尻尾って、骨が再生しないじゃないですか。 あれがなんでなのか、っていうのも気になりますよね。 だから、やってみたいんですけど」 両生類の管理に比べて、爬虫類の管理は難しい、と感じられているそうであるから、爬虫類の管理に自信がある、という若い人は、岡山大学を目指してみるといいかもしれない。 もし、自切した尻尾を完全に元通りに再生させることに成功したら、全爬虫類マニアから神と崇められることになるだろう。 挑戦してみてはいかがだろうか。 それにひょっとしたら……一緒にノーベル賞、取れるかもしれないよ。 佐藤准教授の研究室はこちら。 人気の投稿• ニシアフリカトカゲモドキのモルフや品種を紹介していきます。 写真があるものに関しては写真を掲載します。 しばらく前に、ニシアフリカトカゲモドキの幼体が「壁ドン」をしている写真が、Twitterで「かわいい」と話題... ここでは、ニシアフリカトカゲモドキの飼い方を説明したいと思います。 必要な器具 ニシアフリカトカゲ... ペットショップで売られている爬虫類は、大きく2つのグループに分けられる。 WC個体とCB個体である。 ここでは、ニシアフリカトカゲモドキの温度管理について説明します。 何度くらいにすればいいの?

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ウーパールーパーは陸化する?陸上化させる方法や寿命への影響は?

ウーパールーパー 変態

・見た目がアホっぽく見えるからではありません。 英名のAxolotlからきており、正式な発音はアクショラトルやアショロトルになります。 ・Axolotlという言葉は15~16世紀のメキシコのアステカ文明で表記されていたもので、Altは水、Xolotlは犬を意味し、水に住んでいる犬という意味になります。 神として崇拝の対象となっていました。 簡単に言うと子供の格好をした大人で、幼体のオタマジャクシのエラを残したまま性成熟をし、手足が生えた感じになっています。 日本で流通しているものは全て国内で です。 色はアルビノで、ポップなキャラクターソング ウーパー・ダンシング とともに大流行し、一世風靡をしました。 これがウーパールーパーの始まりで、このブームのためにアホロートルやメキシコサンショウウオ サラマンダー としてではなく、ウーパールーパーという名前が有名になりました。 www. 6262. 以前はメキシコ盆地内のスムパンゴ湖やチャルコ湖・テスココ湖にも生息していましたが、やはり埋め立てにより生息地が消滅しています。 ・両生類の幼体 オタマジャク はエラを持ち、エラ呼吸をしています。 大人になるにつれて手足が生えて、エラがなくなり、肺や皮膚による呼吸を行います。 体が大きく変化するこの現象を変態と言います。 ・ウーパールーパーをはじめとするトラフサンショウウオの仲間は、比較的寒冷な地域に住んでいます。 生息地である湖は水温が低いことに加え、ヨウ素が少ない環境なので、変態に必要となる甲状腺ホルモン サイロキシン を生成できません。 変態ができずにエラのあるまま手足が生えてきている状態を幼生成熟 ネオテニー と言います。 ・アホロートルという言葉は、正式には変態しないトラフサンショウウオを指します。 トラフサンショウオにはウーパールーパーのみならず、アンダーソンサラマンダーなどの幼生成熟を行う他の種のことも含んでいますが、現在はメキシコサラマンダーを指すことがほとんどです。 ・活発に動き回って補食するのではなく、環境にとけ込んで待ち伏せして、目の前を通った獲物を一口で飲み込みます。 このことから採取され、実験動物として長く研究されています。 尾には上下に薄い背びれと腹びれがあり、左右に振って水中を泳ぎます。 エラは水中で生活する動物が、水中の酸素を取りこみ、体内の二酸化炭素を排出して呼吸を行うためのものです。 魚に見られるエラは内鰓 ないさい と呼ばれ、体外へ突出する樹枝状や羽状などのエラを外鰓と呼びます。 両生類の有尾類では種類の鑑別に使われます。 指は扁平で先端が尖り、僅かな爪を持ち、水かきはあまり発達していません。 獣医大学、動物看護師学校の教科書指定本!詳しくウーパールーパーのことが書かれています。

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ウーパールーパーってどんな動物?|知らないといけない生態と特徴

ウーパールーパー 変態

ウーパールーパーは薬に弱い まずは治療の基本的な考えとして ウーパールーパーは薬に弱いということを知っておきましょう。 ウーパールーパーとは一般的な魚と比べて体の構造が違っており、 観賞魚用に売られている治療薬では効き方が異なるからです。 表記されている通りに使用するとあっさり死んでしまう程キケンです。 薄めて使用すれば問題ない、とは言う人もいますが観賞魚用の薬剤は一般的な魚に合わせて作られており、体の作りが異なる「ナマズ」、「アロワナ」などには使用しないで下さい、と注意書きがしてあるほど。 ウーパールーパーは体の一部がなくなっても再生するほど治癒力が高い生物。 そのためウーパールーパーの病気治療は 病気にかかった理由を改善して、自然治癒させるのが一番です。 ぷかぷか病 ぷかぷか病は水面に浮いたままになってしまう病気です。 体重が軽い小さなウーパールーパーによく見られる病気です。 浮くだけでは負担にはなりませんが酷いものは転覆するほどになり、 エサを食べれず衰弱死に繋がってしまいます。 人工飼料が原因 ウーパールーパーの餌として売られている人工飼料は お腹の中で発酵してガスを生成しやすいという特性があります。 ようは人間で言うイモを多く食べてお腹が張った状態。 つまり人工飼料を与えているとぷかぷか病になる可能性があり、続けて人工飼料を与え続けるとガスの燃料を投下して症状の悪化に繋がることも。 そのため人工飼料を与えるのを中止すれば改善します。 オススメの治療は冷凍赤虫に切り替えること。 冷凍赤虫は嗜好性が高く栄養も高いので、体力の低い小さなウーパールーパーには最適です。 ひどい場合は病院へ ぷかぷか病の症状があまりにも酷く、衰弱しているようなら出来ることはありません。 両生類に知見のある獣医さんに診てもらい指示を仰ぎましょう。 投げ込み式フィルター 水が腐った原因は 水が汚れる量に対して水槽にいる濾過バクテリアの量が少ないためです。 濾過バクテリアは砂利とフィルターに定着していますが、砂利を敷かず小さなフィルターを使用している場合はなりやすい環境と言えます。 特に外掛け式や投げ込み式フィルターを使っている場合は水が腐りやすいです。 換水で応急処置 早急に換水を行って綺麗な水にします。 水を多く入れ換えるのでショックを抑えるために 温度は必ず合わせることがポイント。 そうしないと余計なダメージを与えてしまいます。 水を綺麗に保っていれば水カビが生存できなくなり、自然と消失していきます。 飼育環境の改善 綺麗な水を保つためにずっと毎日換水するのは非常に手間。 浄化能力の高い上部式や外部式フィルターを設置しましょう。 外掛け式や投げ込み式フィルターでは成長したウーパールーパーの排泄をカバーできません。 表情には表れませんが実際は負担をかけてしまっています。 関連 そのほか、 砂利を敷くのも綺麗な水を保つ効果があります。 どうしてもフィルターをスペックアップ出来ない場合は砂利を敷くべきです。 関連 水カビ病は飼育設備がウーパールーパーに対して能力不足! ちゃんと飼ってればハッキリ言って出ないヨ! ロボうぱ 詳しく! ケガ 驚いた拍子に岩などに衝突してしまうことや、他のウーパールーパーに誤ってかじられたりすることで皮膚や体の一部がえぐれ、怪我をする場合があります。 特に他のウーパールーパーにかじられた場合は千切れる、または壊死してしまうことがありますが、ウーパールーパーの再生能力は高く再生することが可能です。 冷凍赤虫を与える 体の再生、または傷口の自然治癒のために 栄養価の高い冷凍赤虫を与えましょう。 人工飼料は栄養のバランスは良いものの、冷凍アカムシと比べて血肉となりにくいので治りが遅く不完全なまま再生してしまう可能性が高いのです。 赤虫は嗜好性も高いので栄養をつけさせるには最適です。 完全に修復するまで沢山食べさせて修復を促進させましょう。 日頃から綺麗な水で飼育することが大切 アクアセイフなどの粘膜保護剤を使用するのは悪くありませんが、日頃から綺麗な水で飼育している場合は無くても全く問題なく治癒します。 ただし日頃から悪い環境で飼育している場合は水カビが繁茂してしまい、再生に支障をきたしてしまいます。 水が透明だからといって水が綺麗な訳では無く、 水カビが治らないのであれば根本環境を見直す必要があると言うことです。 関連 ケガは元通りに治らない? ウーパールーパーは体の一部が無くなっても再生することができますが、場合によっては元通りに治らないことも。 「体を作るための栄養が不十分だった」、「水が汚く再生が阻害された」場合は不完全な再生が起こりやすくなってしまいます。 しっかりとポイントを抑えて治療を行いましょう。 正しく飼っていればちゃんと治るヨ! ただし正しく飼ってない場合はちゃんと戻らない可能性が高くなってしまうんダ! ロボうぱ 詳しく! 赤く腫れ上がる(粘膜異常) 皮膚の粘膜がおかしくなり、酷い場合は体中が赤く充血する症状が「 粘膜異常」です。 軽度なモノは季節の変わり目など急激な環境変化が続くことによる免疫低下で起こることがありますが、ここでは赤く腫れ上がる重度のタイプを解説します。 飼育器具には洗剤類は使わないというのは当然ですが、お風呂に使っているタライを使用した場合でも、残った洗剤によりウーパールーパーにダメージを与えることがあります。 いきなり赤く腫れ上がったというのは大体このパターンで、腫れ上がる前に水換えなどでタライや洗面器などにうつしていた、というのが多いです。 すぐさま両生類の知見のある獣医師の元に連れていき、指示を仰ぎましょう。 程度によりますが薬剤が無くなると次第に収まってくるので見た目には回復しているように見えます。 しかしながら臓器や皮膚細胞にダメージを負うためか半年以内に死んでいる子が多いため、一度病院で診てもらうべき症状です。 エラが小さくなる、エラがまくれる エラが小さくなったり、内側にまくれることがあります。 エラが小振りな程度では全く問題はありません。 ですが見た目は悪く、酷いものは呼吸器官として能力が落ちてしまうため窒息に繋がる可能性も。 換水を怠るとなりやすい 換水を怠った場合が続くと少しずつエラが縮んでいきます。 しっかりとしたフィルターを設置していても水換えは必要です。 これはフンから出た汚れである「アンモニア・亜硝酸」が、フィルターの力(バクテリア)では「硝酸」に変換するまでの浄化作用しか無いためです。 そのためどれだけ強力なフィルターを使っていようが、溜まった硝酸は水換えで吐き出す必要があるということです。 関連 元に戻るにはかなりの時間がかかる 修復させるためには週一程度の 定期的な換水に加え、 血肉になりやすい冷凍赤虫などを与えてやるとエラが元に戻りやすくなります。 エサは数日に1回ではなく毎日与えたほうが良いでしょう。 ただしエラが大きくなるにはかなりの時間がかかり、何ヶ月単位でないと分かりません。 多少小さい程度であれば問題はありませんが、見た目も悪いのでエラが縮んできたと感じた場合は飼育環境を見直して見ると良いでしょう。 関連 変態が進んでしまう ウーパールーパーは通常変態しないサンショウウオですが、 環境により変態が始まってしまうことがあります。 変態が進むとエラが小さくなり、ずんぐりとした体型からシャープな体型へと変化してしまいます。 変態を促進させない 変態のスイッチが入ってしまう理由として最も多いのが 水位です。 変態を促進する理由としては• 低めの水位• 水が汚い• (強いアルカリ性の水質?) などがあり、いずれも劣悪な環境でウーパールーパーがこの環境だと生きていけないと判断してしまうものです。 これらを改善して変態を阻止しましょう。 残念ながら 進んでしまった変態を元に戻すことはできません。 変態を中断させるのみです。 変態してしまったら? 変態してしまうと陸上生活に移行するため、 飼育方法が全く異なります。 飼育方法は成体のタイガーサラマンダーやファイアーサラマンダーに準じます。 また変態したウーパールーパーは 短命だと言われており、日頃から正しい環境で飼育するのが大切です。 おわりに、病気への考え方など ウーパールーパーの病気はほとんどが飼育環境の悪さによるものです。 ウーパールーパーは過酷な環境でも生存できる丈夫な生き物ですが、だからといって過酷な環境で飼育するのは不適切です。 特に多いのが フィルターの能力不足からなる慢性的な水質の悪さ。 ウーパールーパーは大きくなると多く水を汚すようになりますが、それに合う強力なフィルター(外部式)に変える飼育者は少ないです。 外掛け式や投げ込み式などの能力の低いフィルターで飼育するためには毎日レベルの換水が不可欠ですが、そうする飼育者はほぼいません。 人工飼料に頼りすぎない あとは 人工飼料に頼りすぎていることも病気を誘引する大きな原因。 「ウーパールーパーのエサ」として売られているものは犬や猫用のペットフードと比べるとレベルがかなり低いもので、正直なトコロあまり良いモノではありません。 特に 成長期には栄養の高い冷凍アカムシなどを腹いっぱい与えるべきであり、低栄養で育ったウーパールーパーは病気にも弱くなります。 人間でも赤ちゃんから青年になるまでには栄養価の高いモノを腹いっぱい食べさせることが、大人になった時の健康にとても重要であるというのは常識。 その点人工飼料は冷凍アカムシと比べると栄養価が低く、消化器官で発酵するリスクから量を与えにくいことから 成長期には不適切なエサであります。 環境も含めて適切に育てればウーパールーパーが病気することは(ほぼ)無くなりますので、何らかのトラブルに見舞われた時は治療もそうですが、まず飼育環境を見直してみることが第一です。 ネットではデマや勘違いなどによる不確かな情報も流れやすく、病気の治療など命に関わる処置は情報の出どころが不明な情報を鵜呑みにするのは非常にキケン。 過去にぷかぷか病では「氷で冷やす」、「冷蔵庫に入れる」などの処置が必要と多く言われていましたが、現在はかえって体力を奪い誤った処置だと改められています。 ウーパールーパーの病気は正しい環境にさせすれば回復に向かっていくものが多いのですが、場合によっては病院に行くという選択肢も忘れないで下さい。

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