俺 ガイル ss 雪ノ下。 『俺ガイル』雪ノ下雪乃がヒロインなおすすめSS・二次小説作品まとめ【随時更新】

『俺ガイル』雪ノ下雪乃がヒロインなおすすめSS・二次小説作品まとめ【随時更新】

俺 ガイル ss 雪ノ下

64 八幡(今日も奉仕部は暇である) 八幡(依頼が来るときは面倒な大事が多いが、依頼自体はそうたくさん来るものではないからな) 八幡「ふう……」 雪乃「あら、どうしたのヒキガ……比企谷君」 八幡「いま両生類の名前言おうとしただろ」 雪乃「あら、訳の分からないことを言わないでくれるかしら」 八幡「いや、いつも言われてるからな……」 雪乃「そんな理由で言いがかりをつけるのかしら。 62 結衣「ゆきのん、いつも注意してるけどあんまり言い過ぎちゃダメだよ」 雪乃「あら、由比ヶ浜さんは優しいのね。 でも今回はそこの目の濁った陰険男がとんでもない言いがかりをしてきたからやり返しただけよ」 結衣「ああもう、ゆきのん全然わかってない」 八幡(こういう時、由比ヶ浜が味方してくれるから内心ではすごく助かっている) 八幡(多少の悪口程度で傷ついたりするほど繊細じゃないが、やはり少しは嫌な気分にはなるものだ) 雪乃「そうね、悪かったわ。 今から比企谷八幡という存在を完全に忘れてしまえば言い過ぎることはおろか、話しかけることもしなくなるわ。 そうね、そうしましょう」 八幡(多少の悪口なら、ではあるが) 八幡「ふっ、そんなの今までと変わらないんじゃないか。 俺がいてもいなくても同じような扱いなのは」 八幡(……自分で言ってて悲しいな。 88 雪乃「あら、せっかくあなたを傷つけないように無視してあげようとしているのに話しかけないでくれるかしら。 38 雪乃「あら、もう帰るのかしら」 八幡「……」 雪乃「無視はよくないわ。 最低限度の言語を認識する能力があるなら反応ぐらいするものだわ。 それとも言葉がわからないのかしら」 八幡「……しゃべんなって言ったのはお前だろ」 雪乃「コミュニケーションの障害になっているんだからもうそんなこと忘れなさい」 八幡(どうしろっていうんだよ) 雪乃「私に一々何か指摘されないと駄目なのかしら。 そんなことでは将来が不安ね」 八幡「さっきから全部お前の裁量次第なんだがな。 どうしようもないんだけど」 雪乃「私のせいだと」 八幡(めんどくせえ。 今日は帰ろう。 10 八幡「うるせえ、今回に関してはお前が悪いからな。 俺の歩んできたひねくれた道のせいでは絶対ない」 雪乃「あなたがひねくれた道を歩んできたという自覚があるなら反省なさい。 そしてあなた程ひねくれた人間が私より正しいとは思えないわ、今回に関してもよ」 結衣「ゆきのん!あたしでもそろそろ怒るよ!」 雪乃「ごめんなさい由比ヶ浜さん。 でもどうしてかしら、今日は口が止まらないの。 03 * 八幡(昨日あれだけ言ったからな。 まあ今日は部室には顔を出せないな) 結衣「あ、あの、ヒッキー……」 八幡「……由比ヶ浜か。 おはよう」 結衣「あのね、ヒッキー。 昨日のことなんだけどね、確かにゆきのんが完全に悪かったんだけどね、ゆきのんもちょっとした理由で機嫌が悪かったというか」 八幡「……陽乃さんのことか」 結衣「う、うん。 少し揉めたみたいで……」 八幡(当たりかよ……。 当たっちゃう辺り付き合い長いみたいで嫌だな) 結衣「だから、ゆきのんを責めないでとは言わないけ、その……」 八幡(由比ヶ浜の言いたいことはわかるが、だからといってここで俺が行ってやるのも違うだろ) 八幡(最低でも向こうから来るべきだ) 八幡「悪いけどしばらくは部活には行けない」 結衣「ヒッキー……」 八幡「大変そうな依頼とかあったらよんでくれ。 65 * 雪乃(……昨日は完全に私が悪かったわ。 機嫌が悪いから比企谷君に八つ当たりした、なんて言い訳にならないわ) 雪乃(彼が部活に顔を出したら謝りましょう) 結衣「や、やっはろーゆきのん」ガララ 雪乃「こんにちは由比ヶ浜さん」 結衣「あ、あのねゆきのん……」 雪乃「由比ヶ浜さん、比企谷君と同じクラスよね。 彼のこと見てないかしら」 結衣「あ、うん。 53 雪乃「私から、謝りに?」 結衣「うん、今回に関してはゆきのんが悪いんだから、ゆきのんが謝るべきなんじゃないかなーって」 雪乃「わ、私が比企谷君に頭を下げる、ですって……屈辱だわ」 結衣「ゆきのん、それじゃ反省してないよ」 雪乃「でも……」 結衣「でも、じゃないよー。 38 * 雪乃「今日、比企谷君にあったら謝ってみせるわ」 結衣「ゆきんのん、告白する前の一大決心みたいだよ」 雪乃「こっ……!?」 結衣「ゆきのん、例えだから!」 結衣「あ、ヒッキーだ」 雪乃「あ、あら本当ね。 廊下の向こうからいつも通りの腐って目で歩いて来るわ」 雪乃「よ、よし行くわ……」 八幡(あ、戸塚だ)クルッ 雪乃(さ、避けられた……?) 結衣(いや、今のはこっちに気づいてない顔だった……) 結衣「あ、あのねゆきのん。 65 * 雪乃「」ボーゼン 結衣「ゆきのん!さっきのは違うから気を確かにして!」ユサユサ 雪乃(避けられるほど、嫌われてしまったなんて……。 確かにあの日は言い過ぎてしまったわ……) 雪乃(あの扉を開けて比企谷君が来てくれればどれだけ謝りやすいことかしら……) 雪乃(……いえ、それは甘えね。 わたしが悪いの。 わたしから行かなければならないわ) ガララッ 雪乃「!!」バッ 静「元気に活動してるかー」 雪乃「……平塚先生、ノックをしてください。 そして帰ってください」 静「今日はいつも異常に辛辣だな。 何かあったな。 08 * 結衣「かくかくしかじか」 静「ふむふむ」 静「なるほど、雪ノ下。 今回はお前が悪いな」 雪乃「それはもうわかっています。 ですが謝ろうにも比企谷君がわたしを避けていて……」 静「それが勘違いだとしたらどうする」 雪乃「勘違い、ですか」 静「そうだ。 確かにその時は本気で怒っていたかもしれんが、あいつは良くも悪くも立ち直りは早いやつだ。 露骨に無視をするようなことはしないだろう」 結衣「たしかに」 結衣「そうだ、明日屋上で合うように約束すればいいよ」 雪乃「そうね」 結衣「メール送っておいたよ」ピロリン 雪乃「ありがとう由比ヶ浜さん」 結衣「いえいえ」 雪乃「……平塚先生。 92 * 結衣「ばいばいゆきのん」 雪乃「ええ、さようなら由比ヶ浜さん」 結衣(あ、ヒッキーへのメールに『ゆきのんが』っていうこと書き忘れてた) 結衣(……) 結衣(まあヒッキーが来ることには変らないか) 八幡(ん、由比ヶ浜からメールか。 ……明日の昼休み屋上で、か。 99 * 結衣「ついにゆきのんも部活に来なくなっちゃった……」 結衣「ゆきのん、授業終わったらすぐ帰っちゃうし、メールにも出ないし」 結衣「……」 結衣「ああもうじれったい!」 結衣「なんでわたしがここまで頑張ってるんだろ!」ダッ * 八幡(結局あれから二週間) 八幡(雪ノ下からのコンタクトはない) 八幡「本格的に謝る気はないみたいだな……」 小町「どーしたのおにーちゃん」 八幡「……なんでもないぞ妹よ」 小町「うっそだー。 何かあるって顔してるよ、例えば雪ノ下さんのことで」 八幡「えらく具体的だな。 07 * 八幡(今日も何事も無く平和に終わった) 八幡(あとは寝るだけだ) 八幡(……) 八幡(嫌われてる、とは思っていなかった。 確かに言葉がきつい時はあるが初めほどじゃないし、最近は良くしてくれている、ような気がしてた……) 八幡(……まあ、勘違いだったか) 八幡(雪ノ下は俺が嫌い、雪ノ下は俺が嫌い、雪ノ下は俺が嫌い、雪ノ下は……)グー * 結衣『ヒッキーは風邪で休んでただけだから!』 雪乃(ってわざわざわたしのマンションを訪ねてまで由比ヶ浜さんが伝えてくれたわ) 雪乃(本当だとしたら、今日こそ謝りましょう。 93 八幡「雪ノ下雪乃、お前は俺が嫌いだ」 雪乃「ち、違うわ比企谷君……!」 八幡「違わない。 本当に嫌いじゃないなら、二週間も音沙汰ないってことはないだろ。 今日はそのことに関して一つ話があってきた」 雪乃「……な、何かしら」 八幡「俺の部活の活動についてだ。 そもそも俺がこの部活にいるのは平塚先生の陰謀によって半強制的なものだ」 八幡「でももし部員の中に、俺がいることが苦痛になるというメンバーがいるなら俺が身を引くべきだ。 こういうケースなら説得すれば先生も取り合ってくれうるだろう」 雪乃「だから違うの比企谷君!」 八幡「……無理しなくていいぞ雪ノ下」 雪乃「無理なんかしてないわ……わたしはただ……」 八幡「じゃあなんだ、この二週間お前は何をしてた。 80 八幡「由比ヶ浜」 結衣「事の発端はわたしの制止を聞かなかったゆきのんが悪いけど、今となってはゆきのんの話を聞かないヒッキーが悪いよ!」 結衣「今のわたしはヒッキーじゃなくてゆきのんの味方だから!」ビシッ 雪乃「由比ヶ浜さん……」グスッ 八幡「なんか俺が悪いみたいになってるけど、違うからな。 事の発端は……」 結衣「そう、元はゆきのんが悪いよ」 結衣「でも、いまヒッキーが少し譲歩して、ゆきのんの話を聞いてあげれば解決するんだよ」 八幡「被害者が譲歩しないといけないのか。 72 雪乃「……あ、あの、比企谷君……」 八幡「……なんだよ」 雪乃「本当にごめんなさい……。 あの時は……いえ、以前からあなたの気持ちを考えていない言動が目立っていたわ。 いままでのことを全部許してとは言わないわ」 雪乃「でも、その、せめて顔を見て話せる仲には戻りたいの。 あなたと話せなかったこの二週間、本当に寂しかったわ……」グスッ 八幡「お、おう……なんか恥ずかしいぞ」 雪乃「また、一緒に部活動、してくれるかしら」ギュッ 八幡「わかったから離してくれっ!恥ずかしいし!勘違いするから!」バッ 八幡(こういうイベントで勘違いしちゃう男がこの世に五万といるから!) 八幡「あー、そのなんだ……。 俺もさっきは怒鳴って悪かった。 02 終わりです。 名前間違えとかいろいろ不快にさせてしまう点が多かったようです。 反省しています。 今回初投稿でしたが、また何か投稿することもあるかもしれません。 そのときはよろしくお願いします。

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【俺ガイルSS】雪ノ下「比企谷君の首を絞めたい」【ヤンデレ】

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俺がなぜあんな言われるのか全く理解できない 確かにあいつらが2つ目の依頼に気づかずそれに対して何も 言っていない俺も悪いのかもしれないがかといって 俺だけが悪いわけじゃないだろう? ガラガラ 雪ノ下「・・来たのね」 比企谷「あぁ」 雪ノ下「別に来なくてもよかったのに。 あなたみたいな人」 比企谷「なぜおまえは怒っている?」 雪ノ下「あなたが依頼の邪魔をしたからよ」 比企谷「俺は海老名さんから依頼されていた 告白の阻止をした、葉山から依頼されていた 今の関係の継続の支えをした、戸部の必ず成功 する告白の手伝いをした。 俺は全ての依頼を遂行した。 何が悪い?」 雪ノ下「どういうこと?!依頼は1つだけだったはずよ! 嘘をつくのも大概にしなさい」 比企谷「海老名さんがここに来たのはあんな言葉の相談じゃない。 告白されることでいま彼女の好いているグループが バラバラになることを防ぎたい、その役目を 俺に当てるというくそみたいな依頼だ。 おいしいの期待してるっていうのはそれを俺だけに 伝わるようにごまかすためだ」 雪ノ下「葉山君の依頼については何も聞いていないわ!」 比企谷「それも海老名さん同様グループの崩壊を防ぐことだ。 」 雪ノ下「け、けれどあの方法以外にも何か手段はあったはずよ!」 比企谷「なら教えてくれよ。 由比ヶ浜に流されて勝手に人に 任せ挙句そいつに向かってやり方が気に食わないから 口だけの否定しかできない自称世界を変える姉の 背中を追うだけの無能部長さん?」 雪ノ下「な、なんですって!」 比企谷「違う?」 雪ノ下「私は必ず世界を変えるわ!この手で」 比企谷「世界ってどこ?県?日本?アジア?世界?」 雪ノ下「それは・・・」 比企谷「変えるって何?強いものだけが成り上がる資本主義?」 雪ノ下「・・・」 比企谷「目の前の小さな人間すら変えることのできない奴が 世界を変えるって」クックック 雪ノ下「あなたのその腐った思考も変えてみせるのよ!」 比企谷「なんで?」 雪ノ下「なんでってあなたが最低な考え方しかできない 人類の害だからよ!」 比企谷「ってか俺ここに入る前は何の噂のない一般高校生で ここに入ってから変な噂が立ったんだけど?」 雪ノ下「そ、それはあなたが最低な行動をしているから・・」 比企谷「その原因って何?どっかの誰かさんが文化祭準備中に 姉の挑発に乗って勝手に一人でやって勝手に一人で 倒れてそれをカバーしている俺が悪い?」 雪ノ下「私は挑発になんか乗っていないわ!」 比企谷「まあいっか。 お前多分終わりだよ?」 ガラガラ 陽乃「ヒャッハロー!比企谷くん、屑乃ちゃん」 雪ノ下「姉さん」 陽乃「いや~やらかしちゃったね、雪乃ちゃん。 まさかここまでとはね。 」 雪ノ下「何しに来たの?」 陽乃「そうだったそうだった、雪乃ちゃんに地獄旅行の ご案内!これからあなたは私の役割をするの~!」 雪ノ下「ど、どういうこと!?」 陽乃「これから雪乃ちゃんは家のパーティーに出たり 雪ノ下建設を継ぐんだよ~」 雪ノ下「い、嫌よ!絶対に!」 陽乃「・・雪乃ちゃん、これはお母さんからの伝言。 「人に頼ることしかできないあなたはたかが知れています。 しかし優秀であるからどこかの御曹司と婚約し、 雪ノ下建設の事業拡大に勤めてもらいます。 拒否権はありません」 だって」 雪ノ下「嫌、嫌ーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」.

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#やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 #雪ノ下雪乃 俺ガイルss 奉仕部は過ちを繰り返さない。

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[chapter:要注意] このssは誰もが幸せになれるハッピーエンドになります。 [newpage] [chapter:始まり] 「でさぁ聞いてよ…」 「嘘っ!それってマジなの?」 「ダサくない?笑えるんだけど!」 教室中に明白なまでに聞こえてくる数々の陰口… それは数日前に起きたある出来事が原因だ。 『隼人!あーしは隼人のことが好き!だから…あーしと…』 葉山グループの女王と称される、 三浦優美子ことあーしさんが学校の人気者である葉山隼人に告白した。 だが結果は… 『すまない優美子。 俺はキミの気持ちには応えられない。 』 見事なまでに玉砕した。 ここまでなら年頃の高校生にはよくある話だ。 だがこの問題が本人たちの預かり知らぬところで大きく発展してしまった。 [newpage] 「三浦さんが葉山くんに告って見事にフラれたんだって!」 「ざまぁっ!」 「あいつ前から気に入らなかったんだよねぇ。 」 「そうそう!いっつもえらそうにして何様のつもりだっての!」 普段からの三浦の横暴な振る舞いが災いしたのか、 ここぞとばかりにその不満が爆発した。 元々三浦は葉山たちトップカーストに属する人間だ。 だがその振る舞いも葉山のグループにいてこその行いだ。 しかし三浦は葉山にフラれて以降、その気まずさにより自らグループの輪から外れた。 そうなれば恐いのは仕返しだ。 これまで機会を伺っていた女子どもが挙って三浦を攻撃してきた。 [newpage] 三浦「ちょっと!何これ!?」 ある朝、三浦が教室に行くとそこにはある花瓶が置かれていた。 それも三浦の机の上に… 結衣「優美子大丈夫!」 海老名「酷い…どうしてこんな…」 戸惑う三浦に対して親しい由比ヶ浜と海老名が駆け寄って慰めている。 だが他の女子はそんな三浦を嘲笑うだけだ。 葉山は由比ヶ浜たちに三浦を外に連れ出すように指示をしてクラスの連中を宥めるだけ… みんなにお優しい王さまは、 かつて健気に寄り添っていた女王さまが傷ついたというのに傍に居て慰めようともしない。 どうやら葉山の心に三浦への想いがないのは確実だな。 結衣「優美子…大丈夫だからね…」 優美子「うぅ…グスッ…」 あーしさんご愁傷さま… [newpage] 八幡「葉山、三浦のイジメは結構深刻だぞ。 この事態をどうするつもりだ?」 葉山「それは…」 俺は葉山を呼び出してこの事態をどうするつもりか問い質した。 だがヤツの口からは曖昧な返事しか得られない。 八幡「三浦の気持ちに応えてやることはできないのか?」 葉山「無理だ…俺が好きな人は別にいる。 それは優美子じゃないから…」 八幡「それならせめてこの事態をなんとかしてやれよ。 」 葉山「俺もなんとか事態を収拾しようと動いているんだが…」 八幡「収拾って… あんなイジメはやめようって言っても誰も聞く耳貸しちゃくれねえよ。 それよりも犯人を見つけてとっちめた方がまだ効果的だろ。 」 葉山「いや…それだとさらに波風を立たせる…」 やはり葉山は大きくは動けないか。 それにこの件は葉山が半端に庇うほど三浦の扱いが悪くなっていく。 こいつらは葉山のファンクラブのメンバーらしい。 ファンクラブなんて某ジャニーズさまじゃあるまいしと思っていたが、 どうやらこの通り実在しているようだ。 都市伝説じゃないみたいだ。 「ところで私たち葉山くんとグループ組みたいんだけどいいかなぁ?」 「三浦さんがいなくなって女っ気ないしいいでしょ?」 葉山「いや…それは…ちょっと今は立て込んでいてね…」 さらにこいつらは三浦の後釜を虎視眈々と狙っていやがる。 さすがにやり方が露骨だとは思うが… だが今まで目の上のたんこぶだった三浦が消えて、 あの葉山隼人の彼女になれるチャンスが自分たちに巡ってきたんだ。 学校一の人気者の彼女になれば自分たちのステータスになる。 以前どっかのあざとい後輩が思っていそうなことを実践するわけか。 こりゃしばらくは荒れそうだな。 [newpage] それからの数日間、俺の予想は的中した。 俺たちのクラスに1学期と同じくチェーンメールが出回った。 【三浦優美子は売春している!】 【相手は脂ぎった中年オヤジたち!】 【既に何度も中絶経験あり…】 まあ本人が見たら思わず卒倒するような内容だ。 三浦「何これ…あーしこんなのしてないのに…」 今の反応からしてこの内容はまったくのデタラメなのだろう。 だが女子は男子とはちがってこうした陰湿なイジメが得意だよな。 それにしても我ながらここまで嫌なくらい悪い方に予感が的中してしまうな。 ちなみにこれが拍車をかけたのか三浦へのイジメはさらにエスカレートしていった。 普段はオカン肌なあーしさんもこの時ばかりは疲労困憊の色を隠せずにいた。 [newpage] 結衣「ねえ、優美子のことなんだけど…なんとかならないかな?」 八幡「そう言われてもな…」 雪乃「簡単に解決できる問題ではないわね。 」 見かねた由比ヶ浜が遂に三浦を連れて俺たち奉仕部に助けを求めた。 だがそう簡単に解決策なんてあるはずもない。 しかし悠長なことをやってられないのも事実だ。 あーしさんは相当やつれている。 もう限界寸前なのは俺たちにだってわかることだが… 八幡「三浦のイジメを止めるにしてもだ。 今までの行いがなぁ…」 雪乃「確かにそうね。 一学期の頃、調子に乗っていたのは事実だったのだし。 」 結衣「ゆきのん…それは言わないでよ…」 確かに最近はそうでもないが一学期の頃の三浦は酷かったよな。 由比ヶ浜を舎弟のごとく扱って戸塚の依頼の時もテニスコート奪おうとしてたし… あの当時の行いはさすがに擁護できん。 だがそれでも今行われているイジメは限度を超えている。 [newpage] 三浦「まあしょうがないよね。 自業自得なのはわかってるけどさ…」 雪乃「だからと言ってイジメを行っていた人たちをそのままにしてはおけないわ。 こうなったら徹底的に戦いましょう。 誰がやっているのかは見当が付いているわね?」 八幡「雪ノ下落ち着けよ。 とっちめるのは構わんが問題はそれだけで解決できないんだよ。 」 俺の言葉に思わず雪ノ下は首を傾げている。 恐らく俺が言っていることがわからんのだろうな。 イジメを力尽くで止めるのはぶっちゃけて言うと簡単だ。 だがそれは一時的なもの、根本的な問題は何も解決されない。 つーかそれで済めばこの世からイジメはなくなるはずだろうし… 問題なのは三浦がイジメられている理由。 葉山にフラれたということだ。 イジメているヤツら(多分この場合は女子連中)はそんな三浦を惨めに思っている。 つまり三浦のこの状況をどうにかしない限りはずっとこの状態が続くというわけだな。 結衣「え~とつまりどういうこと?」 八幡「簡単に言えば三浦が惨めじゃなければいい。 たとえば葉山以上の男と付き合うとか。 」 俺は極端な例を出した。 すると泣きじゃくっていた三浦が俺の前に乗り出してきた。 優美子「ふざけんなし!隼人以上の男なんているはずないし!」 八幡「お…落ち着けって!これはたとえばの話だから!?」 俺は慌てて前言撤回しておいた。 だが今の反応を見ると三浦はフラれたというのに葉山のことを諦めていないようだ。 意外と執念深いな。 きっぱりと諦めてくれたら対策の仕様もあるのに… 結衣「そうだ!もう一度隼人くんに告白するってのはどうかな?」 優美子「けど…一度失敗したし…それに隼人が受け入れてくれるかな…」 結衣「ほら今度はもっとおめかしするとかさ…髪型も変えてみたり…」 由比ヶ浜は当てずっぽうに意見をするが、 そんなことで葉山が墜ちればあーしさんはフラれちゃいなかったろうな。 さて、由比ヶ浜が落ち込む三浦を励ましている時だ。 雪ノ下がこっそりと俺に話しかけてきた。 [newpage] 雪乃「多分無駄よ。 いいえ、多分ではなく絶対だと断言できるわ。 」 八幡「多分どころか絶対って…そりゃさすがに言い過ぎだろ。 」 雪乃「だって事実ですもの。 葉山くんには三浦さんに対してその気がないわ。 」 おいおい…何でそこまで断言できるんですか…? まさかと思うがひょっとして… 雪乃「言っておくけど私と葉山くんが付き合っているなんてありえないわ。 絶対にね…」 八幡「そ…そうか…疑って悪いな…」 雪乃「そうよ。 付き合ってはいないもの。 昨日告白はされたけど。 」 はぁ?告白だと…? おいおいマジかよ!? あーしさんが大変だって時に葉山のヤツ何考えてんだよ… 雪乃「付き合ってくれと言われたけどその気はないとしっかり断ったの。 けれど…」 八幡「向こうは諦めていないわけだな。 」 雪乃「そうね、あの様子だと懲りずにまた告白してくるかもしれないわ。 」 なんてこった。 まさか三浦をフッた葉山が雪ノ下に告白して玉砕とは… 葉山と三浦ってある意味お似合いなんじゃねえの? 雪乃「けれど三浦さんも不憫ね。 そんな男に想いを寄せているのだから…」 八幡「まったく報われない恋だ。 」 雪乃「結局あの男はこうして無自覚に人を傷つけるのよ。 かつての私のように… あの時の私を犠牲にしたみたく今度は三浦さんを犠牲にしている。 そういうところが何も変わっていないのね。 」 そう言うと雪ノ下は寂しげな顔を見せた。 以前、聞いたことがある。 雪ノ下と葉山は幼馴染だったが過去にある確執があって、 その時に葉山は雪ノ下を傷つけてしまったとか… 俺は二人の過去に何があったのかは知らない。 だがはっきりとわかることがある。 三浦は過去の雪ノ下と同じく葉山に見捨てられた。 そしてそれを三浦は認めることができない。 そういうことだ。 [newpage] 雪乃「まあそれはともかく三浦さんについてはどうするつもりなの?」 八幡「それが問題なんだよな…」 俺は頭を悩ませながら未だに由比ヶ浜に慰められている三浦を見て案を練っていた。 まず1つとしては葉山以外の誰かとくっ付けばいい。 だがこれには無理がある。 さっきも三浦自身が言ったが未だに三浦には葉山への未練が残っているとのこと。 だからこの案は無しだ。 2つめとしては俺が嘘告白して三浦にこっぴどくフラれる。 そうすれば対象の目が俺に移り三浦のイジメがなくなると思うが… しかしこれには少し危険が含まれる。 今の三浦に対する周りの扱いは過去最悪だ。 そんな状況下で俺が三浦に対して告白すればどうなるか…? 恐らく周りは俺だけでなく三浦も含めて揶揄うだろうな。 『お前ら最低カップルでお似合いだ!』ってな… あ、今なんか小中の頃のろくでもないトラウマが蘇ってきた! ちなみに今の解決方法を説明したら雪ノ下がなんか嫌な顔をしているが気のせいか? 雪乃「修学旅行みたいな嘘告白は却下。 あんなのは二度と御免よ。 」 八幡「わかってるよ。 このイジメをなくすには三浦の評判を上げるのが一番効果的だしな。 」 しかしあーしさんの評判を上げるって何をすればいい? 簡単にイジメがなくなるような評判なんてそんなのがあれば俺が一番に知りたいわ! そう頭を悩ませていた時だ。 雪乃「あら?メールだわ。 これは…ちょっと見てほしいのだけど…」 八幡「あん?どうしたよ?」 雪ノ下の携帯を見るとそこには今回の件を解決するある策が載っていた。 それだけでなく最後にあるメッセージまで綴られていた。 [newpage] [chapter:【犠牲なくして勝利なし】] 俺にはわからなかったがどうやら雪ノ下曰く、 第二次大戦でイギリスの政治家ウィンストン・チャーチルの言葉らしい。 どんな犠牲を払ってでも勝利するという意味だが… [newpage] 「 「イヤァァァァァァッ!?」 」 翌日、ある動きがあった。 三浦が階段から転げ落ちてしまった。 幸い俺や雪ノ下が偶然近くに居て駆けつけることが出来たので大事には至らなかった。 すぐさま保健室に運び込まれて今は眠っている最中だ。 するとそこへ由比ヶ浜と…それにあーしさんが熱愛中である愛しの王子さまのご到着だ。 [newpage] 葉山「優美子は大丈夫なのか!」 八幡「安心しろ。 怪我は大したことはない。 」 雪乃「けど問題は別にあるわ。 今回は事故じゃない。 間違いなく故意に起きたものよ。 」 結衣「それってどういうことなの?」 八幡「三浦は偶然階段から落ちたわけじゃない。 誰かに突き落とされたんだよ。 」 俺の言葉に葉山と由比ヶ浜は驚いた顔を見せた。 そんなに驚くことでもないだろ。 今の三浦の状況からして考えられないことでもないはずだ。 葉山「そんな…だが何でこんなことに…」 八幡「おい、わかっていて言ってんのか? 三浦はイジメられている。 お前だってそんなことくらい把握してんだろ。 」 雪乃「これは三浦さん自身の証言よ。 けれど…その証言も握り潰される恐れがあるわ。 」 雪ノ下は沈痛な顔で呟いた。 まあ学校なんて基本『我が校にはイジメなどありません!』がモットーだからな。 だから学校はこの問題を単なる事故で処理する気だろう。 そうなればどうなる…? 八幡「学校側は今回の件を単なる事故で片付ける気だろうな。 」 結衣「そんな…酷いよ…」 八幡「それだけじゃない。 三浦をイジメている連中はさらに図に乗って次は何をやらかす気やら…」 雪乃「今度はもしかしたら命に関わることにも発展するかもしれないわ。 」 雪ノ下の言ったことは紛れもなく事実だ。 かつてイジメられていた経験のある雪ノ下だからこそ真実味のある言葉だ。 連中は加減など知らない。 今までのお返しにどんな手を使ってでも叩きのめそうとするはずだからな。 [newpage] 葉山「とにかくイジメを行っていた人たちと話し合わなければ…」 八幡「イジメを行っていた人たちって…誰と話し合う気だよ…?」 葉山「そ…それは…」 八幡「今まで犯人探しなんかしなかっただろ。 それなのにどこの誰と話すつもりなんだ?」 ここにきてこれまでのなあなあな対応が仇になったようだ。 話し合いをしたくても肝心の犯人がわからないんじゃ対応の仕様がない。 葉山はどうすればいいのか頭を悩ませているようだ。 一見、この問題を解決するのは難しく思えるのかもしれない。 だがひとつだけ解決することのできる策がある。 それは至ってシンプルな方法だ。 [newpage] 八幡「なあ葉山、お前三浦と付き合ったらどうだ? そうすればお前は堂々と三浦を守ってやることができるだろ。 」 葉山「優美子と…だが俺は…」 結衣「そうだよ。 隼人くんは優美子とは付き合えないって言っちゃったし…」 八幡「おいおい、そんなこと気にしている場合か? 今回三浦は死にかけたんだぞ。 それなのに誰が犯人なのか追求することができない。 そんな三浦を誰が守ってやれる? 言っておくが俺には無理だぞ。 守ってやれるのは葉山、お前だけだ!」 俺の案を聞いて悩む葉山だが… 一瞬だが雪ノ下を見ていた。 そりゃそうだ。 雪ノ下に告白してフラれたが葉山はまだ雪ノ下のことを諦めずにいる。 それなのにこんな提案が持ち込まれたんだから葉山にとっては厄介だ。 雪乃「葉山くん、何を悩む必要があるの?今の三浦さんを救えるのはあなただけよ。 」 葉山「それは…けど俺は優美子の想いに応えてやることができないから…」 雪乃「あなたはそうやってまた女の子を傷つけるのね。 かつての私みたいに。 」 今の雪ノ下の発言に葉山は思わず苦い顔を浮かべた。 それから雪ノ下はかつて起きた出来事を語りだした。 雪乃「昔、私はイジメられていた。 その原因はわかっているわね…?」 葉山「ああ、俺がキミをみんなの輪に入れようとしたらキミは拒絶されたから…」 雪乃「あの時は誰も私を助けてくれなかった。 勿論あなたも含めてね。 もうあれから何年も経ったけれど、あなたはあの時と同じことを繰り返そうとする気?」 葉山「ちがう!そんなことは…」 今の雪ノ下の言葉を葉山は必死に否定している。 だが事実だろ。 現に三浦は全て葉山の所為ってわけじゃないが苦しんでいる。 そんな三浦を葉山は見捨てようとしている。 雪ノ下の指摘したように昔の出来事を再現してると思われても仕方ないだろ。 [newpage] 八幡「葉山、今回三浦は相当参っている。 誰も味方してくれないんだからな。 もしかしたら自殺するかもしれない。 」 葉山「そんなこと…あるはずが…」 雪乃「ないとは言わせないわよ。 現に三浦さんは孤立しているもの。 今の彼女なら自殺してもおかしくないわ。 」 八幡「それでだ。 もし三浦が自殺したらどうなる? 恐らく周りは原因がお前にあると疑うぞ。 それで遺書でも書かれていたらさらに厄介だ。 残された三浦の親なんかお前を死ぬまで恨むかもしれないぞ。 」 半ば脅しみたいなことを言ったが真実味はあるはずだ。 現に三浦はこうして傷ついている。 もしかしたら心が折れて自殺なんてことに発展するのは誰の目から見ても明らかだ。 葉山「だが…俺は…」 雪乃「まだそんなことを言うの? それならもし今回のことで、 三浦さんが自殺したらこの責任はあなたにあると言いふらすわよ。 」 葉山「待ってくれ!それは…」 結衣「ゆきのんダメだよ!」 八幡「だが事実だろ。 元々は葉山が三浦の想いを踏みにじったのが原因だしな。 」 冷たく言い放つが全て事実だ。 八幡「葉山、今の言い方は悪かったな。 だが今の三浦を救えるのはお前だけだ。 三浦がお前を必要としているのだけは本当だ。 」 雪乃「もしあなたが過去の行いをまだ悔やむのなら、 目の前で苦しむ三浦さんに手を差し伸べるべきだわ。 それが過去の贖罪になるはずよ。 」 結衣「わ…私も…お願いだよ隼人くん。 優美子を助けてあげて…」 俺たち全員が葉山に対して三浦を救うようにと促した。 みんながヒーローであるお前に助けを求めているんだ。 ここで応えない葉山隼人じゃないだろ。 それと…どうやらお目覚めらしいぞ。 [newpage] 三浦「は…や…と…来てくれたんだ…」 葉山「優美子…俺は…その…」 三浦「嬉しい…あーし…もうダメ…お願い…ずっと傍にいて…」 三浦はか細い声で葉山に懇願した。 それは告白というよりも既に乞いているようにも思えるけどね。 そんな三浦を見かねた葉山も… 葉山「わかったよ優美子。 これからはずっと一緒だ。 」 三浦「うん…嬉しい…あーし…嬉しいよ隼人…」 葉山から差し伸べられた手を弱々しく握り締める三浦。 こうしてひと騒動の末に葉山と三浦は結ばれることになった。 急がないと!」 私は部室へ急いでいる。 今日は私の親友の優美子が奉仕部へお礼をしたいということらしい。 あの後、隼人くんと優美子は付き合いだした。 それに優美子も調子を取り戻してイジメもなくなった。 全ては順調そうに見えるけど… 実はそうでもなかったりする。 それは今から少し前のある出来事のせいだ。 [newpage] 戸塚「由比ヶ浜さん…僕…キミのことが好きなんだ…」 結衣「え…本当なの…?」 戸塚「うん、いきなりでごめんね。 けど…本当のことなんだ…」 あのさいちゃんが私に告白してきた。 あまりにも突然でわけがわかんなかったけど… とりあえず返事は保留にしてもらった。 だって私にはヒッキーがいるし… うん、そうだよ! いくら告白されたからってヒッキーのこと簡単に諦めるわけにはいかないし! …と悩みながら部室までやってきたけど…なんか部室が随分と騒がしいや? [newpage] 陽乃「あの隼人と付き合うんだ。 三浦ちゃんおめでとう!」 三浦「あ…ありがとうございます…あーし絶対隼人と幸せになりますから!」 八幡「幸せになるってお前…結婚したわけじゃないだろ…」 雪乃「そうね、その言い方はまだ早すぎるわ。 」 部室にいたのはヒッキーとゆきのん、それに優美子。 そして…ゆきのんのお姉さんの陽乃さんがいた。 けど…どうして…? 陽乃「あ、ガハマちゃんだ。 ひゃっはろ~!」 結衣「あの…何で陽乃さんが…?」 八幡「それはだな、今回の策を提案してくれたのが雪ノ下さんだからだよ。 」 え…策…? それに陽乃さんが考えてくれたって…どういうこと…? [newpage] 雪乃「由比ヶ浜さん、黙っていてごめんなさい。 実はあなたには内緒だったのだけど今回は全て姉さんの策略だったのよ。 」 八幡「三浦のイジメをやめさせるためには葉山とくっつけようってな。 」 三浦「だからあーしはわざと階段から落ちたし。 」 わざと…階段から落ちた…? それじゃあ誰かに突き落とされたっていうのは… 陽乃「そう、全部嘘だったの。 ガハマちゃんには黙っていてごめんね。 けどガハマちゃんに知らせていたら喋っちゃうかと思ってね。 」 結衣「でも…どうしてそんなことを…?」 八幡「勿論葉山と三浦をくっつけるためだ。 あの葉山を攻めるのにまともな方法じゃ通用しないだろ。 それなら三浦をどうしようもない状況に追い込んだように見せかけて 葉山に責任を取らせる形で付き合うようにすればいい。 雪ノ下さんの策はそういうことだったんだよ。 」 ヒッキーの言葉に私は唖然とした。 だってそうじゃん。 私の知らないところでそんなことが行われていたなんて… 結衣「優美子は…何でそんな…階段から落ちたのは本当だよね…怪我してたし…」 優美子「まあね、けど隼人と付き合えるならこのくらい大したことないっしょ!」 八幡「その怪我も真実味があったからな。 自分の所為で怪我を負ったとなれば葉山だって無視することはできないだろ。 」 優美子「お姉さんに言われたしね!犠牲なくして勝利なしって!」 犠牲なくして勝利なし…? つまり優美子は自分が傷ついたことで隼人くんと結ばれたってことだよね。 そんなの許されることじゃ… [newpage] 雪乃「本来ならこんなこと許したくはないのだけど…」 八幡「だが仕方ないだろ。 やり方は汚かったかもしれないがあの時の三浦はマジで追い詰められていたんだ。 それに三浦をフッたのは葉山自身だ。 これはそのケジメみたいなもんだろ。 」 陽乃「そうそう! 無自覚とはいえ隼人は三浦ちゃんを傷つけたんだし男なら責任取らないとね!」 ゆきのんは不満そうにしている。 けどヒッキーの言うように、 今まで優美子はイジメで苦しんでいたけど今はそんな面影すらない。 これでいいのかな…? 三浦「それじゃあお礼もすんだから。 この後は隼人とデートなんで!」 陽乃「いいよいいよ!この調子で隼人と既成事実も作っちゃいなよ!」 雪乃「姉さん品のないことを言わないで。 」 三浦「このことは絶対に秘密だからね!結衣お願いね!」 結衣「う…うん…デート頑張ってね…」 それから優美子はうきうきしながら部室を出て行った。 あんなに嬉しそうな顔をする優美子は久しぶりだ。 やっぱり隼人くんと付き合えてすっごく幸せなんだろうなぁ… [newpage] 陽乃「それじゃあ手筈通り雪乃ちゃんたちも動かないとね。 」 雪乃「はぁ、仕方ないわね。 」 八幡「まさかこんな面倒くさいことをやらされるとは思わなかったが…」 優美子が部室を出ると同時にゆきのんとヒッキーも部室から出ようとした。 あれ…? まだ部活が終わる時間じゃないよね。 それなのに何で… 八幡「あ~その~俺と雪ノ下は付き合うことになったらしい。 」 結衣「はぁっ!?それどういうことだし!?」 雪乃「落ち着いて由比ヶ浜さん。 これは演技なのよ。 」 結衣「え…演技…?」 陽乃「説明するよ。 隼人のヤツったら三浦ちゃんをフッた後に雪乃ちゃんに告白してたみたいなの。 一応隼人は三浦ちゃんと付き合うことになったけどたぶんまだ未練たらたらじゃん。 」 雪乃「だからこうして付き合うフリをして、 彼の中にある私への想いを断ち切らせるというのが姉さんの案なのだけど…」 ゆきのんは嫌そうに言っているけど…でも表情はそうでもないような… むしろちょっとだけ喜んでいるようなそんな風に思えるんだけど? それからゆきのんはヒッキーを連れて部室を出て行った。 結衣「ま…待って!」 私はそんな二人を追いかけようとしたけど… [newpage] 陽乃「ガハマちゃんストップだよ。 お姉ちゃんと二人きりで話をしようか?」 結衣「は…陽乃さん…でも… ゆきのんって嘘とか嫌いだからこういうのダメなはずですよ!」 陽乃「うん、そうだね。 だからこの案の所為で私また雪乃ちゃんに嫌われちゃったよ。 うぇぇ~ん!でも仕方ないよね。 雪乃ちゃんが比企谷くんと結ばれるためだもん! お姉ちゃんは雪乃ちゃんが幸せになってくれればそれでいいの…クスン…」 私の前でそんな嘘泣きされても困るんだけど… でもそうじゃなくて… 陽乃「ところでさ、今追いかけようとしてたけど何で?」 結衣「それは…こんなやり方間違っているから…」 陽乃「へぇ、間違ってるんだ。 でもどうして?」 結衣「だって誰かを騙すようなやり方じゃ誰も幸せになれないから!」 うん、そうだよ。 こんなの間違ってる。 誰かを騙すなんてやり方じゃ幸せになれやしない。 そう言ってみせた。 でも…陽乃さんはそんな私のことを嘲笑った。 陽乃「そうだね、確かに間違っているね。 けど…幸せになれないっていうのはどうかな?」 結衣「え…どうして…」 陽乃「さっきの三浦ちゃん見た? 隼人と付き合えることになって幸せそうだったよね。 それに隼人だってあんな可愛い子を彼女に出来たんだよ。 男冥利に尽きるよね。 」 今の陽乃さんに私は寒気がする。 きっと二人が結ばれようがどうでもいいって思ってるんだ。 陽乃さんの狙いは優美子と隼人くんのことなんかじゃない。 ひょっとして…本命は… [newpage] 結衣「もしかして…ゆきのんのためですか…?」 陽乃「あ、わかっちゃったか。 」 結衣「だってさっき出て行ったゆきのん…嬉しそうな顔してたから…」 やっぱりだ… 陽乃さんは今回の件を利用している。 優美子を使って邪魔者の隼人くんをくっつけさせた。 それが今回の狙いなんだ。 陽乃「珍しく頭が回るね!ピンポ~ン!その通り!」 結衣「さっきの…ヒッキーとゆきのんが付き合うっていうのも…」 陽乃「うん、今は演技かもしれない。 でもあれを見て。 」 陽乃さんに言われて私は廊下を歩くヒッキーとゆきのんを見た。 雪乃「付き合っていると思わせないといけないのだから手を握るくらい許してあげるわ。 」 八幡「嫌だよ…恥ずかしいし…」 雪乃「いいから早く握りなさい。 これは…部長命令よ…」 なんだろ… 隼人くんに付き合っていると思わせるのはわかるよ。 けど…傍から見たら二人とも普通に付き合っているようにしか思えない。 ゆきのんとヒッキーも…嫌がるどころか照れてるし…まるで本当に… こういうのって…よくわからないけど…何か嫌だ… 私は二人を見ているのが嫌になり部室に戻った。 それから何故か涙が出てきて止まらない… 何で…どうしてこんなことになったの…? [newpage] 陽乃「どうしてってガハマちゃんの依頼じゃん。 三浦ちゃんのイジメを止めるために二人は頑張っているんだよ。 」 結衣「それはわかってるけど…でもこんなの…」 陽乃「何なのかな? ひょっとして自分が気に入らない展開だからダメ出しするの? コラコラ、頑張っている雪乃ちゃんたちにそれは失礼だぞ!」 そうだ…陽乃さんの言うように私が今回の依頼をヒッキーとゆきのんに頼んだんだ… でもこんなの… 私は嫌だ…認めたくなんかないよ… 陽乃「嫌だって子供じゃあるまいしゴネないでよ。 そういえばガハマちゃん何で遅れたの?」 結衣「それは…さいちゃんに呼ばれて…」 陽乃「へぇ、あの可愛い戸塚くんにねぇ。 どんな要件だったのかな~?」 結衣「付き合ってくれないかって…言われました…」 陽乃「それはよかったじゃん! おめでとー!これでもう比企谷くんのことを気にする必要ないよね!!」 陽乃さんはまるで自分のことのように喜んでいた。 恐い…何なのこれ…? [newpage] 陽乃「そういえば、まだひとつだけ問題があるんだよ。 」 結衣「問題って…?」 陽乃「まだ犠牲が足りないの。 雪乃ちゃんが幸せになるための犠牲がね…」 陽乃「お邪魔虫だった隼人を三浦ちゃんとくっつけた。 それに今はまだ演技だと思っているけど、 雪乃ちゃんを比企谷くんと付き合わせるのにも成功した。 」 陽乃「それなのに…まだ犠牲が足りない…足りないんだよねぇ。 」 陽乃さんは笑顔のままで私のことを睨みつけてきた。 お願い…やめて…そんな目で私を見ないで… そして陽乃さんは私に近づいてこう言った。 [newpage] ねぇ、ガハマちゃん 比企谷くんのことは諦めて。 おまけにガハマさんも天使可愛い戸塚きゅんと結ばれる。 前作みたいなバッドエンドとちがって 今回はみんなが幸せになれるまさに幸せを絵に描いたような終わり方でよかったです! [newpage] ところでここからは少し語りたいことがあります。 最近、俺ガイルssで何作か炎上しているとか… その理由がキャラがNTRされたりレ〇プされそうになる展開だからなのが原因だとか。 他所さまの作品なので私ごときが口を挟むつもりはありません。 物語の性質上そういった展開になるのは仕方のないことだとは思います。 そういったことも理解しているつもりです。 ですがこの場を借りてひとつだけ言わせてください。 確かにそういった下卑た展開を行うのはキャラを貶めるのにはもっとも有効な手だと思います。 しかし方法が安易でしかも品が無い。 私は思うのです。 そんな下卑た手を使わずとも人を追い詰める方法なんていくらでもあると! むしろ女子をNTRやレ〇プやらで曇らせるなんて創意工夫がない。 これが八幡がレ〇プされるというのなら私は喜んで書きますけど… まあそんなわけで私のssでは女子がレ〇プやらNTRされるという展開はないのでご安心ください。 これからもあの手この手とよく練りながら各キャラを曇らせていくつもりなので ちなみに今回のssもそういった方法を使っているものだと思ってください。 でも八幡がレ〇プされる展開ならこの先描くことがあるかもしれませんね。 それでは…愚腐腐….

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