グラスゴー コーマ スケール と は。 意識レベル JCS・GCSの違いとは?表で覚えよう

ジャパンコーマスケール(3

グラスゴー コーマ スケール と は

こんにちは!現役作業療法士(リハビリの専門家)のみやっち()です 脳梗塞やくも膜下出血などの 脳疾患を発症すると、意識障害を起こす事があります。 意識障害とは文字通り意識の障害の事で、呼びかけに反応しない重篤な状態から朦朧として受け答えが曖昧になるなど様々な状態があります。 この意識障害の度合いを数値化した評価方法があるのですが、これに関しては後述します。 脳疾患を発症して以下の部位に損傷をきたすと、高確率で意識障害が現れます。 覚醒の中枢である脳幹(網様体)が直接損傷を受ける• 広範囲に浮腫や出血、腫瘍などの障害を大脳が負ってしまうことで脳全体にかかる圧力が増し、間接的に脳幹を圧迫• 覚醒は、端的に言ってまえば目が覚めている状態。 目が覚めているからこそ、自分自身含め周囲からの刺激や情報に反応することができます。 認知は、自分自身や周囲を認識する事。 例えば、友人から声を掛けられた際、覚醒していれば声や姿に反応出来て、その 声の対象や位置を認識するなど刺激の性質を把握するのが認知。 Point! 意識とは、覚醒をベースにして自分自身や状況や環境を認識(認知)する事。 意識障害は「脳幹」と「大脳」の損傷で発生する この意識の中枢は脳にあり、覚醒は 脳幹網様体(図の赤く塗られている部分)、認知は 大脳皮質と呼ばれる脳の表面の部分がそれぞれコントロールしています。 画像引用元: 大脳に損傷を受けると、認識機能が低下してしまうので時間や場所、時には自分自身の事も認識できなくなってしまいます。 この場合、 意識があっても返答が曖昧になれば意識障害があるという事になります。 脳幹に関しては覚醒の中枢である為、ここが損傷を受けると重篤な意識障害を起こします。 脳幹とは、その名の通り大脳の下にある脳の幹の部分を指し、網様体は神経の集団のことを言います。 つまり脳幹網様体とは、「 大脳の下にある覚醒の為に働く神経集団」を指します! 脳幹網様体は、触覚や温痛覚、四肢の動きや位置を感知する位置覚や運動覚といったような感覚情報を受け取り、大脳に送り出す役割を果たしています。 授業が終わった時には、手には無数のボールペンの痕が 笑 意識レベルとは 意識レベルとは、意識障害を呈した時の意識の状態を数値化して 客観的(誰でも同じ解釈ができる)に把握できるようにしたものを言います。 そして、この意識レベルの評価方法には、次の2種類があります。 Japan Coma Scale:JCS(ジャパン・コーマ・スケール) 意識レベルの状態に応じて3段階に分類し、更にそれを3段階に細かく分類して合計9段階で表記する事から、「 3-3-9度方式」とも呼ばれています。 日本で普及している意識レベルの評価法で、短時間で行える為、緊急時に使われる事が多いです。 数値が大きい程、意識障害が重いということになります。 覚醒している(一桁の点数で表現)• 0 意識鮮明• 見当識(時間、場所、他者を認識する機能)は保たれているが、意識鮮明ではない 1• 見当識障害がある 2• 刺激に応じて一時的に覚醒する(二桁の点数で表現)• 普通の呼びかけで開眼する 10• 大きく呼びかけたり、強く揺すると開眼する 20• 刺激しても覚醒しない(三桁の点数で表現)• 痛みに対して払いのけるなどの動作をする 100• 痛み刺激で手足を動かしたり、顔をしかめたりする 200• Glasgow Coma Scale:GCS(グラスゴー・コーマ・スケール) 世界的に使われている評価法です。 複雑になっている分、評価に時間はかかりますが、より詳細な意識レベルの把握をすることができます。 この評価法は、3つの要素の該当する項目の合計点数で意識レベルを把握します。 開眼機能(Eye opening)「 E」• 4点:自発的に、または普通の呼びかけで開眼• 3点:強く呼びかけると開眼• 2点:痛み刺激で開眼• 1点:痛み刺激でも開眼しない 最良言語反応(Best Verval response)「 V」• 5点:見当識が保たれている• 4点:会話は成立するが、見当識が混乱• 3点:発語はみられるが、会話は成立しない• 2点:意味のない発声• 扱いは、1点と同等である。 最良運動反応(Best Motor response)「 M」• 6点:命令に従って四肢を動かす• 5点:痛み刺激に対して手で払いのける• 4点:指への痛み刺激に対して四肢を引っ込める• 会話はできるが、自分のいる場所が分からないという場合、「 E2V4M5」という表記になります。 どちらの評価法も医療現場では、スタッフ間の共通認識として活用されています。 しかし、僕たちも気づかないうちに耳にしていると思います。 よく、医療系のドラマの中で、救急で患者さんが搬送されてきた時に看護師役の女優さんが「意識レベル〇〇です!」と言ってるあれです。 では 「退院時の予後との関連が最も強いものは意識障害であり、現場で意識障害がある場合は、そうでない場合と比較して、4. 1倍予後不良となります。 」 との記載もあります。 また、「」の論文の中では、高齢になるほど意識障害があると予後が不良になりやすいと報告しています。 更に、くも膜下出血の重症度は発症した時の意識レベルの程度に大きく左右される事からも、意識障害の有無は予後に大きく影響してきます。 一度死んでしまった神経は損傷を受けると完治しません。 なので、深刻な後遺症である意識障害を避ける為には、脳疾患そのものを予防する以外に方法はないんです! こちらで予防方法を紹介していますので、参考にしてください。 意識障害と意識消失の違い よく勘違いされやすいのが、 意識障害と意識消失(=失神)は一緒ではないかという点。 失神は「大脳皮質全体あるいは脳幹の血流が瞬間的に遮断されることによって起こる姿勢保持能力の欠如を伴う一過性の意識消失発作」と定義されています。 つまり、血流が途絶えることで脳が酸欠になって 一時的に意識を失うってことです。 なので脳疾患のように後遺症が残る事はなく、通常であれば数分で症状は回復します。 また、めまいや悪心、目の前が真っ暗になるなどの前兆が現れるのが特徴です。 意識障害は後遺症として残る場合もあるけど、意識消失は一時的なもの まとめ 意識には覚醒と認知という2つの側面から成っていますが、どちらも中枢は脳。 脳疾患によってこれらの中枢に損傷を受けてしまうと意識障害を生じます。 その意識障害の程度をチェックする方法が、 JCSとGCSです。 意識レベルを数値化することで、意識障害の重症度を 客観的に把握できます。 脳神経は一度死んでしまうと二度と治らない上、脳疾患を発症した際の意識障害の程度で予後が左右されます。 その為、脳疾患そのものを予防することが重要です! 脳疾患の発症には血圧が大きく関係してきます。 こちらの記事では高血圧の予防に関して詳しく書いていますので、合わせて読んでみてください。

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意識の評価 GCS

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症候 [ ] 両上肢はで、前腕は、は軽度する。 両下肢はで、でし、はをする。 体幹は弓なり反張を呈することがある。 除脳硬直があるとき、頭部を左や右に向けると、向けた側の上下肢は伸展し、反対側の上下肢は屈曲する(、)。 これはのひとつである。 メカニズム [ ] 除脳硬直は核および橋を中枢とするで起こると考えられる。 骨格筋の筋緊張はこの二つのから出る内側縦束および外側前庭脊髄路という二つの伝導路からの支配を受けている。 前庭神経核の内側核および橋網様体から発する内側縦束はにある抑制性介在ニューロンを通して、の興奮を抑制している。 一方前庭神経外側核から発する外側前庭脊髄路は同じ骨格筋でも屈曲筋への運動ニューロンに対しては抑制性に働き、体幹筋や伸展筋へのそれに対しては興奮性介在ニューロンを通して興奮を促進している。 抑制性の支配は、同時に赤核脊髄路、などを通じ、より上位中枢からの支配も受けている。 中脳以上からの信号入力がなくなると、体幹筋や伸展筋では抑制性入力が相対的に弱まり、まず筋紡錘を支配するの発火が亢進する。 これにより脊髄反射経路を通った興奮がを興奮させて筋緊張の亢進状態が持続するのである。 実際に実験動物において、脳幹を中脳の上丘と下丘の間のレベルで離断すると、除脳硬直の状態を起こすことができる。 臨床応用 [ ] 除脳硬直があれば即座に重度のと診断される重要な症候であり(ただし脳幹は機能しており、まだ脳死には達していない状態である。 )、意識障害の評価尺度であるでは除脳硬直ならば4点(開眼1点+言語1点+運動2点。 運動が1点の場合は「緩徐な伸展運動」さえも起きず、さらに悪い脳死の可能性もありうる場合。 開眼機能や言語機能がある程度保たれていれば当然除脳硬直とはいえない)、では200、では200Eと評価される。 原因疾患としては脳出血(、)、脳底動脈血栓症、などがあり、この徴候が見られる時は予後が悪いとされる。 クモ膜下出血では主な重症度分類(HuntとHessの分類やHuntとKosnikの分類)で除脳硬直の有無が診断の必須項目となっており、手術適応など治療方法が変わってくるため重要視される (を参照)。 出典 [ ]• 田崎他(2004)p. 289• 篠原他編(2009)pp. 182-196 参考文献 [ ]• 田崎、斎藤著、坂井改訂『ベッドサイドの神経の診かた』改訂16版、南山堂、2004年、p. 289。 493-495,• , Berlin: Springer-Verlag, pp. 872-875,• 篠原他編集、脳卒中合同ガイドライン委員会『脳卒中治療ガイドライン2009』、協和企画、2009年。 この項目は、に関連した です。 などしてくださる(/)。

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Glasgow Coma Scale

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意識の評価 GCS のページでJCS(ジャパン・コーマ・スケール)による意識レベルの評価方法がわかったところで、続いて GCS(グラスゴー・コーマ・スケール)についてみていきましょう。 GCS(Glasgow Coma Scaleグラスゴー・コーマ・スケール) GCSは、イギリスのグラスゴー大学が1974年に発表した意識障害の評価スケールです。 開眼(E)、言語(V)、運動(M)という3つの視点から患者さんの意識状態について把握することができます。 開眼、言語、運動状態のそれぞれに点数をつけて、その合計点数によって意識レベルを測っていきます。 点数は3〜15点まであり、正常では15点、深昏睡状態では3点となります。 つまり、 意識状態が悪ければ悪いほど点数が小さくなるのです。 日本では簡便に患者さんの状態が把握できるJCSが主流となっていますが、GCSは、世界では最も広く用いられているスケールです。 開眼E(Eye Opening) GCS最初の評価項目は、 目が開いているかどうか(Eye Opening)です。 点数は、以下の通りです。 4点:自発的に(spontaneous) 3点:音声により(to sound) 2点:疼痛により(to pain) 1点:開眼せず(never) 4点の「自発的に」では、患者さんが目を開けているか、普通の呼びかけで目を開きます。 3点の「音声により」は、 大きな声で呼びかけると目を開きます。 2点の「疼痛により」は、 痛み刺激を加えることで目を開きます。 1点の「開眼せず」では、 どうがんばっても開眼しません。 ここでのポイントは、患者さんの目を開かせるために刺激が徐々に強くなっていっている点です。 発語V(Best Verbal Response) 発語のVは、Verbal 言語 のVです。 患者さんの言語機能がどのくらい保たれているかについての評価項目となります。 点数は、以下の通りです。 5点:見当識良好(orientated) 4点:混乱した会話(confused conversation) 3点:混乱した言葉(confused words) 2点:理解不明の音声(incomprehensible sounds) 1点:発語せず(none) 5点は見当識良好。 つまり、「ここはどこ?わたしは誰?(見当識)」をしっかり認識していて、会話もできる状態です。 4点では、会話はできるけれども 「ここはどこ?わたしは誰?(見当識)」がわかりません。 3点は、言葉を発することはあっても(「痛い」等) 会話ができない状態。 2点はなにか 音声(「うー」等)を発しているけれども理解することができない状態。 そして1点では何をしても 反応がなく、音声を発しない状態です。 運動M(Best Motor Response) 見るべき項目の最後は、 運動機能です。 点数は以下のようになります。 6点:命令に従う(obey commands) 5点:疼痛部認識可能 localize pain 4点:四肢屈曲反応(flexion):逃避(withdrawal) 3点:四肢屈曲反応(flexion):異常(abnormal) 2点:四肢伸展反応(extension) 1点:全く動かず(none) 6点は、命令に従って体を動かすことができます。 (「手を握ってください」と呼びかけて握れる等) 5点では、 痛み刺激に対して手で払いのけるような動作をとることができます。 4点は、 指に痛み刺激を加えた場合に四肢を引っ込めるような動きが見られます。 3点では、痛み刺激を加えた時に四肢を引っ込める…まではよいのですが、ゆっくりと両手が合わさって胸の前でM字を描き、下肢はピーンと伸展します。 これを 除皮質硬直といいます。 大脳皮質に広範囲の障害が起こった場合に発生します。 2点は、痛み刺激を加えた時に四肢を引っ込める反射はおこりません。 両手、両足がピーンと伸展します。 これを 除脳硬直といいます。 中脳・橋上部に障害が起こった場合に発生します。 1点になると、 痛み刺激を加えても動きません。

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