ダビンチ。 da Vinci ダビンチとは|ダビンチ|導入している先端医療機器|新百合ヶ丘総合病院

手術支援ロボット「ダビンチ」/苫小牧市立病院

ダビンチ

前回はレオナルド・ダビンチの芸術家としての側面に光を当てていたが、今回は彼の科学者としての側面に注目する。 彼が残した手稿には時代を超越した記述が見られるのだという。 レオナルド・ダビンチ 見えないものまで見ていたレオナルド レオナルドは人体解剖を行っていたことが知られており、 詳細な人体内部の記録を残している。 その内容はプロの心臓外科医か驚くほどに詳細かつ正確なのだという。 動脈と静脈を区別して記載しているのにも驚かされるが、一番驚いたのは 心臓の弁の開閉に血管内で血液が渦を作ることが関係しているという、最近になってシミュレーションの結果明らかになったことまでが記載されていたことだという。 これは解剖しただけでは絶対分からない体内のことである。 レオナルドはいかにしてこのような思考にたどり着いたのか。 レオナルドが残した5600以上にも及ぶ手稿に書かれている文章をAIに取り込み、そこに登場する単語の関連を調べるという調査を行った。 その結果、「血液」という言葉が「運ぶ」や「流れ」から「川」へとつながることが分かったという。 彼は若い頃から川に興味を持ち、観察を続けていたという。 AIの解析によると「川」という言葉は「水」を経由して「渦」につながっていたという。 実際に彼は渦の生成メカニズムの観察を行っており、これが血液の渦という考えにたどり着いたのではとしている。 彼は自然界には必ず法則があると考えていたという。 様々な知識を自ら融合するということができるのがレオナルドの頭脳であったと考えられる。 またレオナルドはコペルニクスなどよりもずっと先に地動説にたどり着いていたという。 さらに現代の衛星写真ともキッチリ重ねるような正確な地図まで残している。 地図という言葉が当時はなかったことから「測る」という言葉から辿ったところ、奇妙な機械にたどり着いたという。 この機械は距離などを測定する装置であり、実際にこれを使用すると正確な地図が製作できるという。 レオナルドの「知の爆発」 しかしレオナルドはそもそも数学を学ぶことは出来なかったはずという ラテン語が得意でなかったせい。 レオナルドの生涯について調べてみると、 35才で幾何学などに関する言葉が急激増えるなど知の爆発というべき状況が起こっているのが分かるという。 この時期のレオナルドはフィレンツェからミラノに移り、ここで宮廷芸術家として働くようになっていたという。 この頃のレオナルドは当時を代表する数学者である ルカ・パチョーリなどと交流があり、その中から数学の知識を身につけたと考えられるという。 そして あらゆる科学などの基礎に数学があると考えたという。 また当時には存在しなかった上空から見た地図というものを思いついた発想については、「測る」という言葉が「鳥」や「目」という言葉につながったという。 彼は 鳥の空を飛ぶ原理というのにも非常にこだわっており、だからこそ鳥の目線による地図を思いついたのではとしている。 レオナルドのシステム思考 このように 異なる知識を結びつけるシステム思考が出来るのがレオナルドが天才である所以であろうという。 このようなシステム思考は、 現代の環境問題などのように複雑なメカニズムが互いに絡み合っているような時に重要な思考方法だという。 その観点から彼の作品を見ていくと、背景には科学が潜んでいることも分かる。 彼の人物画は解剖学の視点が入っているし、絵の背景には植物学や地質学など関連するものもある。 彼の知の爆発は生涯を通して繰り返されているが、その間で特に強いこだわりが見られるのが「水」であるという。 彼の肖像画の背景には常に水が描かれていることも知られているという。 彼の水へのこだわりは故郷の川にあるのではないかとの考えがあるという。 また「水」という言葉は「血液」や「天体」などの言葉にもつながっており、水が万物の根源であるという考えを持っていると考えられるとのこと。 レオナルドは現在も多くの人々を魅了し続けている。 常識にとらわれずに考える。 それの重要性をレオナルドは我々に伝えていると言えるという。 忙しい方のための今回の要点 ・レオナルドは人体解剖に基づく詳細なスケッチを残しているが、中には最近になってシミュレーション技術によって解明された心臓内の血液の渦などの、観察だけでは分からない部分までの記述がある。 ・彼がその考えに至った過程をAIで辿ると、血液から川の流れにつながり、そこから渦に結びついているのが分かる。 レオナルドはあらゆる知識を総合して考えるシステム思考が出来る人間であったと思われる。 ・彼は高度な数学を学ぶことが出来なったはずだが、当時を代表する数学者と交流することで数学の知識を身につけ、その後も生涯にわたってあらゆる知識を吸収している。 忙しくない方のためのどうでも良い点 ・レオナルドぐらいになると、もう狂人の一歩手前の天才だと思います。 ハッキリ言って常人だとたどり着けない域ですね。 言えるのは異常な好奇心と集中力。 ほぼ間違いなく何らかの病名がつく心理だったと思いますよ。 ・ただ万能の天才もある意味ではこの時代だったから可能だったわけで、この後は自然科学の分野などにおいて特に知識が莫大になって、あらゆる分野を一人でカバーするのは人間の能力としての限界が来てます。 だから専門化してしまうのも仕方ない側面があります。 総合してのシステム思考というのも重要ですが、これは一つ間違うと広く浅くの器用貧乏になってしまって、一番使えない状態になる危険もはらんでます。 前回の内容 ksagi.

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HERO X

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小島医師 ダビンチは主に、ガンやポリープなどを切除する「腹腔鏡手術」を支援するために使われています。 特に導入が進んでいる米国では、今まで高度な技術とされている腹腔鏡手術がロボットを使うことで比較的かんたんに手術できるということが浸透してきて、泌尿器科や婦人科を中心に「開腹手術」からロボットによる「腹腔鏡手術」への置き換えが急速に進んでいると言われています。 日本でも、保険が適用される泌尿器科の前立腺ガンなどの手術を中心に使われてきました。 そこでは手術成績や機能温存に明確な成果が出たことで、ロボット支援手術を希望する患者さんが集中していることも報道されています。 小島医師 日本では諸外国に比べて、ロボット手術のメリットが見えにくいのが実状です。 というのも、以前より腹腔鏡手術が医師の手によって盛んに行われてきたからです。 日本では、腹腔鏡手術を医師の手で手術を行うか、医師がロボットを使って手術をするか、という選択になります。 ロボット支援手術になると医師の負担は大きく減って正確さも向上するものの、患者さんにとってのメリットが出しにくいのが実状でした。 そんな中、今年の4月に保険適用の術式が増えたので、今後は患者さんにとって費用面の課題がなくなるため、私が担当する呼吸器外科でもロボット支援手術の導入が増えていくと予想しています。 ロボット手術センターとしては「 ロボット支援手術を取り入れていない外科病院は、今後やっていけなくなるのではないか」というつもりで準備をすすめています。 ロボット支援手術を取り入れていない外科病院は、今後やっていけなくなるのではないか。 それほどまでインパクトがあるダビンチによるロボット支援手術の実際を更に詳しく知りたいと感じた。 まずは「開腹手術」と「内視鏡手術」、「ロボット支援手術」の違いから解説しよう。 開腹手術と腹腔鏡手術 もし、手術を担当する医師から「お腹を大きく切る手術と、小さい穴をいくつか開けて行う手術と、どちらを希望しますか? 」と言われたら、多くの人は後者を選択するだろう。 世界的に見ると、外科手術ではお腹や胸などを縦や横に大きく切って開き、手を入れて施術する「開腹手術」 開胸手術 が多く用いられる。 開腹手術ではケースによっては手術による傷跡が大きく残ったり、手術による傷が回復するのに時間がかかることもある。 手術による傷の大きさを最小限に抑え、術後の回復期間も短くできるという利点があるのが「腹腔鏡手術」 胸腔鏡手術 だ。 内視鏡手術と言った方が解りやすいかもしれない。 腹腔鏡手術ではお腹に複数の比較的小さい穴を開け、内視鏡と鉗子やピンセット、尖刀等のアームをその穴からお腹などに入れて、カメラとアームを使って手術を行う。 なお、傷口が小さく身体にやさしい、早期に社会復帰できる手術を「低侵襲手術」と呼ぶ。 しかし、低侵襲の腹腔鏡手術には特別なスキルが必要とされる。 鉗子や尖刀等の手術用の器具は真っ直ぐな棒状。 内視鏡カメラで見えるモニターの限られた視界の中で、基本的には真っ直ぐな棒のアームを駆使して、血管など大切な周囲の組織を傷つけずに患部を切ったり縫ったりするのは繊細さが必要だ。 そのため、腹腔鏡手術を行ったものの、状況によって手術の続行が困難だと医師が判断した際は、開腹手術に移行するケースもあると言う。 こうした背景もあり、細かで繊細なスキルが必要な医師の手による腹腔鏡手術は 手先が器用な 日本や韓国がリードしてきた。 海外では腹腔鏡手術のメリットは理解されていながらもその難易度から一般的とは言えない状況だった。 腹腔鏡手術の難易度を下げるロボット「ダビンチ」 そこに登場したのがダビンチだ。 最新型のダビンチXiは4本の腕を持ち、内視鏡と3つのアームを入れることができる。 更にはそのアームの先端部分にいわば手首のように曲がる関節があって、医師の操作によってお腹の中で先端の向きを比較的自由に変えることができる。 開腹手術と比較して腹腔鏡手術は患者のダメージが少ない。 腹腔鏡手術は真っ直ぐな棒の鉗子類を使うので高度な技術が必要だが、ロボットによる腹腔鏡手術 ロボット支援手術 なら関節がある鉗子類を用いるので難易度が下がる。 また、ロボット支援手術はトレーニング学習にも最適で、シュミレーターへの展開も期待できる 資料提供:聖路加国際病院 「泌尿器科」での実績が多数 ダビンチは現在「泌尿器科」での利用と実績が最も多い。 その理由は泌尿器科の手術は骨盤の奥にある膀胱や前立腺など、極めて狭い領域での手術になることが関係している。 アームの先に関節があって曲げられるため自由度が高く、更には3Dで立体視できるカメラシステム、手ぶれ防止機構など、さまざまな最新技術を使って大きな成果が得られることが、数々の実績で証明されてきたと言える。 これを受けて、日本でも早期からロボット支援手術が前立腺ガンや腎ガンなどでは保険が適用されてきた。 患者の費用負担が少ないことも「泌尿器科」での実績が多いことの一因になっている。 ここで今度は、患者にとってのロボット支援手術のメリットをもう一度見てみよう。 「腹腔鏡手術」は一般に出血量も少なく「低侵襲」で早い社会復帰が見込めるため、患者にとってメリットは大きい。 ところが、既に医師の手と器具による従来の腹腔鏡手術が行われてきたため、あえてロボットを使って行う手術のメリットが見えにくい。 また、多くの手術 術式 ではロボットの使用に保険が適用されてこなかったため、全額自己負担で手術代を多く払ってまでロボット支援手術を選択する理由が乏しかった。 一方で、保険の適用がある泌尿器科の前立腺悪性腫瘍手術などにおいては、医師の手による手術とロボットを使った手術の費用が変わらないため、今ではロボット使用が症例数が急増していて、ロボット支援手術が可能な病院が患者に選ばれる、という傾向にあると言う。 12術式でロボット支援が保険適用に そして今春、その状況に大きな変化が起こった。 2018年4月に12の術式においてロボット支援手術のメリットが認められ、保険適用となったのだ。 それは泌尿器科に留まらず、多くの診療科でロボット支援手術の導入が加速する可能性を示唆している。 続いて、ダビンチの概要を写真を交えて見ていこう。 普段は手術室で活躍しているダビンチを見られる貴重な機会だ。 ダビンチXi の構成 ダビンチは大きく分けて3つの装置で構成されている。 ひとつは医師が操作するために着座し、ロボットアームやカメラで視界を制御するための「サージョンコンソール」だ 下写真のA。 コクピット 操縦席 とも呼ばれる。 ふたつめは手術台の前に立って実際に手術を行うロボットアームを持った「ペイシャントカート」 B。 ダビンチが手術台の患者を手術するロボットだ。 3つめは手術中のダビンチの3D内視鏡カメラ映像を最適化する「ビジョンカート」 C だ。 モニター画面はタッチパネル式。 画面に指を当てて文字や矢印等を画面上に記入することができる。 これによって、執刀医以外の医師や看護師と、画像を通してコミュニケーションをとったり、指示を仰ぐなどの利用方法が想定されている。

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ダビンチ手術とは、アメリカのインテュイティヴ・サージカル社が開発した手術支援用ロボット「ダビンチ」を用いた手術のことです。 日本では、2006年に東京医科大学が初めて導入しました。。 新百合ヶ丘総合病院の泌尿器科では、1,500例を超える日本最多のロボット手術経験を有しています。 導入から10年以上が経過しまして、現在は日本全国に300台近くの「ダビンチ」が各種病院、大学に導入され、ダビンチ手術は一般的な手術となってきました。 ダビンチ手術を行うに当たっては、まず詳細な手術解剖、そしてそれを念頭においた精密な手術を実行できる技術が必要になります。 技術は練習あってこそだと思いますので、日々の練習は欠かさずに行っています。 「ダビンチ」は3Dで視野を見られるのですが、その3Dは肉眼で見る通常の世界とは少し異なっています。 その微調整が自然と体に馴染んでくるまでには時間がかかります。 触覚はありませんが、どの程度の力で押すと、どの程度へこむかということは経験上分かってきます。 その視覚から入ってくる情報が頭の中で変換されて触覚となります。 これを「バーチャルな触覚」と呼んでおり、このバーチャルな触覚を体得せずには患者さんの手術はできません。 この手術のメリットとしましては、何といっても器用な操作ができる、ということです。 人間の手で行う開放手術では大きな鉗子 刃のない鋏のような形をした金属製の手術器具 を使用しますが、このロボットは小さな鉗子を遠隔操作できるので、骨盤の中など狭いトンネルのような場所でも、ターゲットとしている部位に直接アプローチすることができるのです。 非常に繊細で緻密な手術操作が可能なのです。 結果として、出血の少ない、患者さんの体にやさしい手術ができるわけです。 また鉗子を入れる傷がとても小さいので、術後の回復が早く、社会復帰が早くできるというメリットもあります。 前立腺がんの手術ですと10日ほどで退院できます。 よく患者さんに「退院したら、翌日ゴルフに行ってもいいですよ」とお話ししています。 こんなことは今までの手術ではありえなかったことで、いかに体にやさしい手術かということが分かると思います。 当院では、より侵襲が低く安全性の高い手術を目指して日々切磋琢磨しております。 また思いやりを持って患者さんに接することを心がけています。 親切・丁寧な分かりやすい言葉で、すべての情報を患者さんに提供します。 セカンドオピニオンも広く受け付けておりますので、何かお悩み事がございましたらぜひご相談ください。

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